アスパラの更新を来年控えている。
以前は、シーダーテープ直播でやっていた。作付そのものは簡単でも、株元の草取りでグロッキー、お手上げになってしまい散々なものになった。
その経験を何度も重ねて直播からポット苗の種苗にチェンジした。
ところが、露地のポット苗の種苗と言うのは、経験不足。やりながら、あーだこーだとやり替えが何度も。
ようやく落ち着いたやり方になったのが今年。来年更新だというのに。
難点は、ポット苗を数回越冬させて定植苗にするもの。
定植方法は、前回のとき、ホールディガーで30センチ径の穴を掘って深さを手作業で調節、苗をポンと置いて土寄せも手作業で定植作業した。
手作業の多い24㎝ポットの大株の定植は、はっきり言って手間(日数当たりの効率)が悪い。
そこでない頭を使って考え出したのが溝堀機で溝を掘り、溝に24㎝ポット苗をポンポンおいていく方法。土寄せは、何でもやりやすいものを使えばいい、とのことでまずは、来年のための溝掘り。
その前に久しぶりの感覚での溝堀機取り付け。
取り付け後は溝掘り開始。
多分、平らになるようにトップリンクを調節すると思うが、やや後ろに傾いているまま掘った。
見えにくいが無線のバックカメラで例のあの部分のボルトの破談を監視するようにカメラでモニター。
大問題発生!
それはないだろう・・・普通石が挟まってトラクター停止するほどでも溶接剥がれるか?
写真の軸に筋見えるはず。分厚い鉄板が溶接されていた。それに6ミリくらいの鉄板(羽板)をボルト止めしている。羽板で堀り上げた土を飛ばすわけである。それが根元から溶接が剥がれた。
気を悪くしてJAの方に部品と言うか、ラセン軸本体を注文した。ほぼ9万円!
溶接を物が来る前にやってみた、ダメもとで。家にあるのは、100ボルトのもの、やってみたものの、見た目、ダメだなの判定で新品が来るのを待った。
羽板の片方が残っていたので残りを掘って、堀り上げ完了。
新品待ち。
到着して取り替え、そして溝掘り作業再開。
溝は見た目、経験珍しくまっすぐの様子。
作業は、トラクターの中心が向こうの中心に合うように常時監視する必要がある。ラセン軸が回転して土を掘ながら進むためにトラクターもその回転によるブレを常に受ける。大したことではないと早めに中心調節しないと溝は、曲がりまっすぐになる。
今回曲がりまっすぐの長さが短くなったため、おおむねまっすぐに見えている。
トラクターの設定は、超低速の4段のうちの1段、PTOは1速。延々と続く風景の変わらない速度の遅さ。速度は、多分、時速180メートルくらいだと思う。圃場の長さは、200メートルちょっとなのでしびれる仕事だ。
更新は来年。溝掘り以降も溝にやることがある。
ラセン軸の新品が来るまでアスパラ苗の方の草取りを。
溶接剥がれの部分・・・白っぽい感じの部分がその時に剥がれたもの。よく見たら、鉄板が挟まっていた部分は、きれいにはがれているのがわかり、鉄板側が溶接でよく溶けていないことを示す。ヘタクソな奴が溶接したようだ。
溶接剥がれも、古い部分がある。古い部分は、数年前に使ったときに部分的に溶接が剥がれ始め、今回の使用で溶接の残っていた部分が一気にはがれたと思われる。
剥がれ始めは、写真の下側部分の剥がれた跡の手前側が土や石を撥ね飛ばす方。下側の長い破断跡は、残っていた溶接で土や石を撥ね飛ばす裏側。
その鉄板に取り付ける羽板は、6ミリで少しも変形などしていない。
ニプロの溝堀機だが、信用ならない農業機械メーカーだと言える。
ウェルダーでも買って自分で溶接するようにしたほうが今後のためかもしれないと考えたりもする。
ラセン軸側がちゃんと溶接されているため問題ないが、鉄板側の溶接がちゃんと溶かしていない。通りできれいにはがれたわけだ。
奇麗にはがれたので剥がれた鉄板をきれいに元の部分にはめ込めた。
100ボルト溶接(1.6ミリ溶接棒)、酷い出来。スラグが見えるからまあまあに見えるが、取ればひどいものだ。ひどすぎてお見せできない。