すでに死んでしまった親父が作った車庫兼用農舎。
建物の周りの支柱は、地元森林組合から調達のいわば丸太。それにどこかの廃材を調達した横の柱、梁。屋根はごく普通の長尺ものの鋼板。
1996年くらいの建物。
問題の支柱は、建物の周りではなく、ほぼ中間にある柱。屋根の重みを支えている。梁で屋根の重みを受ける。
屋根は、当然雪国の屋根。雪が積もる。最大60センチから70センチくらいが最高だった。近年小雪ゆえに屋根の雪下ろしをさぼっていた。
去年ぐらいから雨漏りしていた。建物のほぼ中心部分から。
今年の2月からの暖気で雪が解け始めてぽたぽたと・・・・
くっついているけど、ほぼ雪がなくなるころ、数センチ開く。
どのようにするか。考えて、次のように。
柱を持ち上げ、単純ながら、石でも敷いてやればいい・・・要は、梁まで柱を持ち上げればよいと。ジャッキを使用したがうまくいかず。固定そのものに材料不足だった。
両手で回った。
このまま柱の下に石でも入れようか・・・・却下。水気があると、冬に凍って盛り上がる。地面から10センチもないところの問題。
作業手順
1 ジャッキベースと固定ベース、足場パイプを購入。
2 4組購入して、柱につながる中二階を4か所で持ち上げた。ジャッキベースは、手で回るくらい。
3 柱も持ち上がり、柱の直下を掘削。30センチくらい。
4 穴に柱につなげるようにLアングルを打ち込み、
5 穴に生コン打ち。生コンは、商品名「ジャリコン」とか「ベストコンクリート」を使用。水を混ぜるだけのもの。ネコの中にちょうど一袋分。
6 地面が下がっている分と柱を持ち上げた分が柱と地面との間。今度は、柱まで生コンを打った(2回目の生コン打ち)。
生コンが柱に少しかぶるように。地面から上がる部分に型枠代わりにペール缶を半分に切り、丸い土台になるようにした。
柱を受けているのは、下側、地面。
補強する柱は2本。梁を支えていた柱と中二階を支えていた柱。
地盤沈下原因
地面に脇にある用水路からオーバーフローした水が大量に流入、多分数年前のこと、それ以降柱を受けている部分が地盤沈下?したらしい。
柱ごと沈下、梁も引っ張っていたようだ。
当然のごとく柱は下がる。柱には、中2階のようなもの置場があり、当然重みがかかっている。柱は、重みを受けて地盤沈下した方向に下がり、柱と梁は、くぎを打って固定していた。
そういうことで柱が地盤沈下で下がり、くぎが抜け、梁と柱は隙間が開いた。
雪の重みに柱が下がることで梁が少し曲がったかのような感じ。そのまま融雪期を過ごしたので梁の曲りは直らず。
不思議なことに、雨漏りしていたのがジャッキで持ち上げしていた時に梁に当たり少し持ち上げた時に、梁が持ち上がって梁が平らになった?ようだ。見た目、梁の曲りがなくなった?ジャッキとは、ジャッキベースのことではなく、普通のジャッキのこと。この作業中、ジャッキの上に置いた角材がぶっ倒れてきた。ドカン!危うく足が下敷きになるところだった。半端な材料では、危険。
総じてくたびれる作業。生半可で仕事しない方がいい。