親と同居ならやってくるのが介護かもしれない。
介護に比例して医者にかかる場合も増えるかもしれない。
自分じゃない、親のことだ。
まず介護制度で気になったのがケアマネージャ制度?
最初はケアマネージャが一体なんなのかわからなかった。
わかってきた経緯
親が入院、退院する前に病院側のスタッフと話し合いをやる時、どのようにするか取り決める。
何をどのように?
退院にした後のケアのことだ。デイサービスのような制度を利用するならまずそれを申し出る必要があるが、デイサービスとかヘルパーを利用したのを見てきたなら、それを利用したほうがいいと病院スタッフに告げる。
それでケアマネージャというものが担当者になる仕組みがある。
今度はケアマネージャとの契約を行う。ケアマネージャの会社との契約のことだが、以前はケアマネージャを役所から派遣されていた人だと思い込んでいた。
それでデイサービスを受けるとか、ヘルパーを受けるとかを取り決め、ケアマネージャがデイサービスとかヘルパーの業者に連絡して手配してもらう仕組みになる。
もちろん、デイサービスの業者もヘルパー頼めばヘルパーの業者とも契約を結ぶ。仲立ちにケアマネージャが同席する。
老人介護と言っても具体的に仕組みが見えないと、あれこれケアマネージャからいろいろと注文されると腹も立つ。
ケアマネージャによっては、介護の計画表みたいなものを作るらしい。それで介護される側の保護者のような自分にいろいろと注文を付ける場合もある。
介護な必要な親というのは、要介護度がつけられる。
要介護4にもなれば、ほとんど自分で何もできない。だから、デイサービスを頼んだとしてもそれで親にやることがないことにはならず、
薬の服用があれば薬の服用の面倒を見るように注文がケアマネージャからつけられ、用紙にそういう約束事のように書き込むのだ。
介護制度と言ってもデイサービスとかヘルパーの利用だけではないのだ。
口うるさいケアマネージャならこういわれて担当者を変更してもらったことがある。
「私で嫌なら別の担当者にできますよ。男性でも女性でも。」
ケアマネージャと直接契約するのは、介護される親などの配偶者だったり、子供だったりする。形式的には介護される必要のある親がするものだと思っていたが、介護は、介護が必要だと申し出る配偶者や子供だとわかった。
なんというか、あの介護制度でのケアマネージャという制度は、デイサービスやヘルパーの利用の仲立ちを行う窓口のような役割のようだ。
直接デイサービスの申し込みをデイサービス業者にするのではなく、ケアマネージャの仲介で行うところが違和感を感じたが、仲介がデイサービスなどの手配に必要な「空き」を考えたら、どうしてもケアマネージャのような立場の人間が必要になるようだ。
デイサービスもヘルパーもケアマネージャが空きを確認しながら手配する。
親が介護必要になると本当にめんどくさい。
ちなみに自分の親の場合、要介護度は2から1に下がっていた。何なのかいまいちよくわからない。
介護制度の利用前には、病院で認証を得る必要があるみたいだ。
一度デイサービスとか完全に断ったのだ。それをやると次にデイサービスとかの介護制度の利用は、また最初から手続きが必要になるようだ。
要介護度の認定を病院から受けたり、役所からの介護手帳だったか、負担割合証明書だったか、そんな手帳の類もちゃんと用意しなければならない。
親が介護必要になることは、はっきり言うと、痴呆症の疑いありのような状態になる。
だから、自分に必要な手帳の類の管理がおろそかになる。そうなると子供の自分が役所に通っていちいち手帳の類をかき集め、なくさないように管理しなければならなくなる。
手帳一つとっても介護の必要な親というのは、痴呆症を疑うべきということだ。介護保険手帳などをどこかに置いたのか捨てたのかもわからなくなるのだ。
手間ばかり増えるのが介護の必要な親だ。
おまけに病院の世話になる機会も増える。
病院に行くとシステムが変わっていたりする。市立病院だが、たいていは、救急車呼んで運んでもらうようなもので入院だ。
入院の手続きなどはそれほどでもないが、薬をもらう仕組みとか、治療代を支払う仕組みが変わっていたりする。
何十年も病院に縁がなかったために、治療代の支払いを病院内で済ませる点は変わっていなかったが、ここ最近変わってしまった。
変わった点は、診察カードをカード読み取り機に入れて順番待ちのモニター表示。今度は金を支払う段階になると順番待ちの番号が表示されたら別の場所のカード読み取り機に診察カードを入れ、モニターに表示される金額を入れる。
ATMのような機械と同じだ。
その割には、薬を受け取るには、処方箋を病院内の別の窓口に持って行って、そこで病院から薬を受け取る薬局に連絡が行き、病院外の薬局で薬を受け取り金を支払うのだ。
なんというか、それなら、治療費も薬代も全部病院の外で支払うようにしたらいいだろうと思える。というか、病院内で薬を手渡すとか金のやり取りをするなどを全部外にしたほうがいいだろうとさえ思う。
薬をもらう場合、通院でのことだ。
退院する時だと薬は病院からその入院の科目の担当者から手渡されるが、通院だと異なるのだ。
介護認定の親がいると病院とか介護制度の利用とかめんどくさい。
そういえば、父親のときは、介護認定のためなのか、痴呆度を口頭の質問などでやったことがある。市役所の職員らしいが、誕生日とか、名前とかを質問するのだが、要介護と4だったか5だったか、特別養護老人施設の入所のためにまた面倒な手続きがあった。
トクヨウに入ると住所は変更される。これは知っておいた方がいい。
普通の施設だとそうはならないらしいが、トクヨウは別格らしい。
預金通帳などもトクヨウで管理する。費用は通帳から差し引かれる。
特養に入るころには、歩くこともできず、自分で飯を食うことすらできない。ほんと、ただ生きているだけだった。家族の顔すら忘れているというかわからない様子だった。しゃべることもないし、面会してもみっともない親の面を見るだけだった。
老人の痴呆というやつは、進行する。最初は分からなかった。病院は地方の疑いをかけてテストしたらしく、痴呆だと認定していた。それでもぼけているようには思えないところが多かった。普通に会話できていたのだ。
それが1年過ぎるとかなり痴呆が進んだ。
体が不自由なところがあったため徘徊して捜索が必要なことはなかったが、それでも百姓としては、トラクターを乗っていた。
何かやることを見つけてやり始めるのだ。そこが問題を起こす。
トラクターを側溝に突っ込んでしまった。これから3年後に死んだ。痴呆の進み具合は早い。
親が介護必要になる時がやってくる人は、大変な思いをするかもしれない。