生きている限り毎年やってくる新年。
そういうわけで今年の農作業予定を考えると去年アスパラの更新を越冬直播したものに今年もう半分を春先にシーダー直播と並べてどんなものか見ること。
アスバラガスの直播は一般的じゃないけど、大規模化すること考えたら直播だろうと思う。
アスパラ栽培の場合、収穫だけ考えても人力しかない。収穫作業の機械化はどこまでも中途半端にしかできない。それでも規模を増やせる栽培方法をやるならシーダー直播が最も手っ取り早い方法。
今までの成績を考えるとまだまだの状況。
直播後の肥培管理は、草取りの効率化が最大の難問。成園化が遅れるのは、直播だからしょうがないが、苗作りの段階を計算に入れても苗仕立てで定植するほうが成園化は早い。
それでも直播で大規模化するならもっとも簡単な方法。
アスパラの苗仕立ての場合、キャベツなどの一般作物のような根の張り方がないため、鉢体が崩れやすい。細根が少ないため鉢体が壊れやすい。機械化して苗を定植するとしても、ほかの作物のような苗ができにくい。
そういう点を考慮するとシーダー直播で草取りの難問を効率的に解決する方法を模索するほうが手っ取り早い。
実は、直播の場合、草取りと言っても株の側条除草だけやっていた。だが、苗の姿、色合いは最高。間違っても、アスパラが倒れてしまうことはない。草ひとつないアスパラ苗だけの定植の姿を見た人なら、アスパラが早いうちから倒伏する姿を見るはず。倒伏するアスパラを気にして土を歌舞周りに持って倒れないようにしているが、なかなか面倒な作業だ。
草の中にあるアスパラの生き生きとした姿は捨てがたい。だが、草はアスパラよりは早く背丈が高くなる。ロータリーモアを使ってアスパラの株の上を草刈りするが、やはり草の方が早い。それを何年も続けているとやがてアスパラが一番背丈が高くなるまでの年数が、苗仕立て、マルチング栽培よりは成園化が遅れることになる。
いくつかの問題はあるが、機械力で直播で作付ける方法というのは、何よりも大面積を使うことになる。人力での作業は草取りと収穫だけだが、直播の魅力は捨てがたい。
アスバラガスの栽培は面白い。
特に夏秋専用作型に関しては、実践しているところはかなり少ないか、ハウス物の施設化した栽培が多い。
露地での夏秋型栽培は、立茎栽培の一つだが、潅水は必須というのは正しい。潅水がないと収穫にかなり影響する。ひどいときは収穫ゼロもありうる。潅水を用水路を使って流し込みにした点は効果があった。畦間に溝を掘り、そこに流し込み。アスパラの畝の両端に土をもって水がたまるようにした。
夏秋栽培のアスパラには潅水がかなり収穫量に影響する。潅水は一般的な露地栽培でも収穫に影響すると思われる。
潅水などを考えた時の栽培様式が、今のような畦間を広くとる方法になった。それで更新も広く開けた畦間に作付けることにつながった。
今年はどんな天候になるか、古株のアスパラが今年はどのくらいの稼ぎになるか、楽しみでもあり不安材料でもある。
そういうわけで、新年おめでとう。