スノーラッセルの天敵 石ころ | 農業機械のブログ

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スノーラッセルの弱点は石、導入当初はシャーボルトをたくさん切断した。
 

 

雪が降り始め、除雪を開始。スノーラッセルは地面にあずけないように少し浮かせていた。それでも地面が真っ平らではないため少し低いところは地面を削ってついでに石ころを拾ってしまう。

石ころが挟まって必ずオーガーの片側のボルトが切断する。最初の頃は片方のオーガーが回らず、もう片方のオーガーが回って雪を飛ばしていて、回らないほうが、雪を押していたため雪だまりを見てやっと切断に気づいていた。

トラクターを止めてオーガーに詰まった雪を取り除く。ボルトを交換。雪の降り始めは湿り気が多いため、オーガーに詰まった雪が取りにくい。

何年かスノーブロワーを浮かせるようにして除雪していたが、どうしてもやりにくく、必ずと言っていいほど石を拾ってしまう。何とかならないものかと考えた末に、車とかトラクターを使って最初の雪の降りはじめに踏み固めることにした。湿り気の多い雪は踏み固めやすい。ちょうどうまい具合に、踏み固めた後にしばれてくれればもう安泰だ。

踏み固めた雪が凍結すると、スノーラッセルをあずけても地面を削らない。石ころも雪の降りはじめにある程度拾ったのも効果が大きかった。

踏み固めた後に凍結しないとあずけても地面まで削ってしまう。ましてや、一度踏み固めたのに雨が降ってくるのは最悪だ。下地が解けてしまってまたやり直しだ。

石ころによるボルト切断は全く簡単だ。

一度、オイルのペール缶を巻き込んだことがあったが、あの時はボルト切断せずにトラクターエンジンが止まったな。

能力だが、新雪の1メートルくらいなら難なく除雪できる。普段のPTOは1速だが、遠くに飛ばす場合は2速にしている。

写真のものは1650タイプのものだが、トラクターはクリープ機能(超低速)がないと下手をするとトラクタークラッチがやられてしまうから要注意だ。

新雪ならクリープ機能がなくてもほぼ問題ないが、湿っていたり、固くなっている場合はクリープ機能がないとクラッチがやられる。

なお、電動のリモコンがある。これでシュートの回転とシュート上端の上下をコントロールできる。最新式はシュート上端のひねりのような動きができるようだ。

トラクターの馬力だが、26馬力で能力ギリギリ、28馬力だと新雪の場合は余裕だが、固いものや湿ったものはクリープ機能なしではやらないほうがいい。

クリープ機能などという言葉、何かと思ったが、雪山の時のスノーラッセルと溝堀機には重宝する。

スノーラッセルのオイル交換はどうなのか見てみたが、それらしきドレンボルトがない。ベアリングだけなのだろう。取扱説明書にはそれらしきことは一つも書いていないし。