シバレル北海道の暖房 | 農業機械のブログ

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シバレル北海道の暖房

FFストーブ・・・排気のために壁などに穴をあける工事が必須になるが、煙突はあえて必要ない。石油ファンヒーターのような延長ボタンを押す必要もないし、換気を気にする必要もない。カートリッジタンクタイプなら、灯油タンクを室内とか屋外とかに設置してホース配管の手間も必要ない。最大の欠点は、燃焼が始まるまでの時間が多く、燃焼ストップから運転停止まで時間がかかることだ。温風式と反射式がある。

石油ファンヒーター・・・簡素に暖房を導入する点で優れている。しかし、水分発生が多いため、シバレル北海道では窓に氷が部厚くこびりつく。さらに3時間ごとに延長ボタンを押さなければならない。また、換気を1時間ごとにこまめに行わないと生命にもかかわる。

石炭ストーブ・・・昔はこれ。石炭を「くべる」、どこの方言なのか知らないが使っていたな。デレーキ、これは先が少し曲がった鉄の棒。これで突っついたり、石炭供給するときにレバーを動かす。石炭ストーブは、かーっと燃えるのが特徴。燃えすぎて真っ赤になったりする。石炭の供給は筒状のものにある程度入れておいて、デレーキでレバーを動かして落とす感じだ。もう何十年も前に使っていたが、どこかに売っているんだろう。

まきストーブ・・・現代でも作っているらしい。インテリア的で、炎の温かみを感じるとかで。火力はそれほどでもないな、石炭よりは劣る。ガキの頃は爺さんがどこかから丸太を持ってきて、でかいのこぎりで適当な長さに切断してからまさかりで割る。そして、まきを保管する。ダンゴ虫、たくさんいたな、まきのところに。まきストーブと言えば、ガンビだな、木の皮だろうが、細かくちぎって種火にする。ガンビを燃やすといい音するんだな、パチパチと。

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FFストーブのカートリッジタンク式は、使い方によって燃料消費の傾向がよくわかる。

寝るときに消火して、起きている間に通常運転したりエコモードにしたりする場合とずっとエコモードの温度調節運転とを比べてみたが、温度調節運転を続けるほうが少なくても6時間、最大12時間程度長くなった。

1 寝ている間に部屋の冷え込みが進む。

2 起床時の部屋の冷え込みは5度以下、0度に近い時もあったりする。

3 冷え切った部屋を暖めるとき、2時間以上燃やし続けないと暖かさが安定しないし、燃やし続けるときは最大燃焼にしないとなかなか温まらなかった。

エコモード=温度調節運転は設定温度+2度になった時に自動消火、設定温度まで下がれば自動点火する。
 

ストーブの設定画面

 

 


ちなみに、8畳程度の能力のFFストーブでは、5リットルを最大燃焼の連続運転で10時間、最少燃焼の連続運転で25時間だそうだ。つまり、最大と最小は2.5倍ということだ。

そういうことで、部屋を冷え切らせると安定的な室温になるまで燃料を多く消費する。

カートリッジタンク方式は、灯油がなくなったら自分で灯油を補給しなければならないが、屋外などの別タンクの設置とその配管は必要ない。それに灯油の消費がどのような使い方をしたらどういう風になるか、よくわかる。

もっとも、日中ほとんど家を空けているならエコモード連続運転は防火上採用できないが。

ある程度まで暖房すると、消火してから「保温」している感じになる。高断熱住宅ならかなり長く保温するだろう。

温度調節運転の欠点は、自動点火が多くなるほど(断熱性が乏しいと)ヒーター660ワット程度を何度も使うために電力消費が多くなることだろう。5分くらいだろうか、5分でも1時間のうちに何度もヒーターが起動すると結構な消費電力になる。おおよそ掃除機と同じくらいだ。金額的には3円/日位上昇しているかもしれない。月にすると90円くらいか。

1時間のうちに何度も自動点火、自動消火するのは、外気温が低下して部屋の暖房の安定性が低下するためだと思う。

徐々に失われつつある部屋の暖房を5時間に1度くらい30分以上の連続燃焼になるようにセットし、扇風機で空気を撹拌して部屋の隅々まで温めるのがいい。

月30円程度の電気料、これがエコモード連続運転での平均的なアベレージだ。

★扇風機による室内の撹拌効果

この扇風機とは、温風式のFFストーブの裏についている扇風機のことではない。

室内をできるだけまんべんなく温めるなら、悪い方法ではなさそう。

扇風機の置き方だが、寝かせて天井に向けて風を流したほうが効率がいい。サーキュレーターという扇風機とは種類の異なるものがあるが、扇風機で十分だ。

扇風機を使うと、素早く設定温度+2度になるになって消火になる。徐々に冷えつつある部屋の暖房を回復するにはエコモード設定温度を上げるか、エコモードを解除して行う。

扇風機を消火後も使い続けると体感温度が下がる。さらに使い続けるとなぜか温度低下も早くなる傾向がある。天井部分の温度が下がるためではないかと考えている。天井の熱だまりがフタのように機能していると思われる。

扇風機は燃焼中に使うもの。