3D映画が流行ったのは、2009〜2010年頃からだったと思います。

ジェームズ・キャメロン監督の映画アバターの3D上映をきっかけに、ハリウッドでもこぞって3D映画を作り、人気作の続編が3Dも同時上映されたり昔の映画が3D化されたりしました。


それに合わせて家電メーカー各社も3Dテレビの販売に力を入れ、各社購入特典に3Dブルーレイを配布していました。
パナニックは3Dテレビの購入特典として、なんとアバターの3Dブルーレイを応募者全員に配布するキャンペーンをやって話題になりましたね。

我が家にあるテレビは、3D対応のビエラをまだ使っています(3D映画はテレビではなくプロジェクターで観ていましたけど)。






あれから12年。
現在、映画を3D上映しているのはほとんど見かけません(やってるとこあるのかな?)。






3D映画が流行った当初から、


「3Dはオワコン」


と言う人もいましたが、これってなにかにとても似ていませんか?








そうです。







VRと全く一緒なんですよね(;´д`)







現在でも3Dはオワコンと言う人が(日本だけなのかな?)いますが、昨年公開されたDUNE砂の惑星は3Dブルーレイ化もされています。

本当にオワコンだったら、最新の映画が3D化なんてされませんよね?(※日本未発売です。そういう意味では、「日本の3Dブルーレイ市場はオワコン」とは言えなくもないですけど)。




VRもオワコンオワコン騒ぐ人がいますが、おそらくそういう人に限ってスマホVRしかしたことないんだと思うんですよ。

ちなみにスマホVRは、3Dofと呼ばれる周りを立体視しただけの固定動画(いくら自分が動こうが、その中では同じ場所から動けない)なんですよね。
あれをVRだと勘違いしてしまっている人が世の中には多いんだと思いますが、あれは違いますからね(^^;



本当のVRとは、Meta Quest2のようなVRは6Dofと呼ばれる、



VR空間の中で自由に動けるものを言います(゚Д゚)クワッ



わかりやすくいうと、スマホVR(3Dof)は現実空間でいくら動こうと、仮想空間内では1ミリも動けません(ずっと同じ位置で動画が付いてきます)。。

仮想空間内で部屋の中心にいたら、そこから移動することはできません。現実でどれだけ動いても、ずっと同じ場所にいます。
よくある風景のVR動画やVRAVがこのタイプですね。


しかし、6Dofなら、現実空間で動くと仮想空間の中でも同じように動けます。
例えば、現実で1メートル横に移動したら、仮想空間内でも1メートル横に移動します。

こちらは主にVRゲームがそうなのですが、スティック移動などで部屋の端へ移動することはもちろん、仮想空間内を自由に移動することが可能です。
本当に、HMDを被った途端に別世界へ行ってしまうような感覚です。





これは3D映画や3Dでも、似たようなことが言えると思うんです。

おそらく、3Dオワコンと騒いでいる人は、ちゃんとした視聴環境で見たことがないからただ否定しているだけでしょう。
3Dブルーレイをちゃんとした環境でいくつも観た人なら、その凄さがわからないことはないでしょうからね。



とまぁ3Dブルーレイに肯定的なことを言っていますが、実際に3Dブルーレイが流行っているかといえば、



流行ってはおりません(⌒-⌒; )



一部マニアが楽しんでいるだけです(これもVRに共通するものがありますね)。

VRはMetaQuest2の出現でやっとカジュアルな層にも浸透してきましたが、3Dブルーレイの視聴には大きな壁がたくさんありました(現在はさらに厳しくなってますかね)。





まず、3Dブルーレイを観るためには、3D再生に対応したテレビやプロジェクターが必要になります。
加えて、3Dブルーレイ再生に対応した再生機も必要です。

3Dブルーレイの再生にはプレステ4でもなんでもいいのですが、テレビが問題なんですよね。
まず、3Dを迫力あって再生するためには、最低でも50インチ以上必要なんですよ。

というのも、3D効果が出る範囲は、あくまでテレビの枠の中に限ります。SF漫画の3D映画みたいに、映像が本当に飛び出しているわけではないですからね。
それこそ欲を言えば、3Dに対応したプロジェクターが欲しいところです。




さらに、ブルーレイも3Dブルーレイを買わなくてはなりません。

この3Dブルーレイっていうのが、



とにかくお高いんですよ(;´д`)



例えば、通常盤のブルーレイなら定価4,000円だとしても、3Dブルーレイ同梱版だと8,000円とか9,000円とかになるのがザラ。
酷いものになると3Dブルーレイは初回限定生産なので、欲しいものは高くても買わざるを得ません(´;ω;`)ブワッ 

ひと昔前なら、海外から安く日本語入り海外版3Dブルーレイを買うことができたのですが、今は送料も高いし円安なので海外から輸入するメリットもほとんどありません。




もうひとつ、3D映画や3Dブルーレイが流行らなかった理由が、



視聴には専用メガネが必要(゚Д゚#)



ということでしょうか。
ハイ、これもVRに酷似していますね。


3D映画を観るためになぜ専用メガネがいるかというと、右目用、左目用の映像を交互に流して、それぞれのタイミングで逆側の目のレンズにシャッターをして塞ぐ方法を用いて映像を3D化しているのです(家庭用の3Dテレビやプロジェクターは、このアクティブシャッター方式を採用しています)。

そのため、一瞬とはいえ片目が常に塞がれる状態が続くので、画像が暗く見えてしまうという欠点があります。
3Dは暗いし目が疲れるから……というのも、3D映画が廃れていった要因のひとつだと思います。


また、3Dだと字幕が浮いているため見づらいので吹き替えで見たくなりますが、


プロメテウスのように悲劇が起こることがあります((;゚Д゚)ガクガクブルブル


これも3Dが敬遠される要因ですよね〜(ー ー;)





3Dブルーレイ肯定派の自分ですが、ここ数年は昔のように3Dブルーレイはほとんど買っていませんでした。

理由としては、

・プロジェクターを出すのが面倒
・3Dブルーレイは高い
・そもそもブルーレイディスク自体を買わなくなった

というのがありますが、やはりいちばん大きな理由は、



目が悪くなったから(;´Д`A



というのがありますかねぇ。
コンタクトすればいいのかもしれませんが、メガネオン3Dメガネはキツいでしょう。



さらに、興味が4KUHDブルーレイとドルビーAtmosへ行ってしまったのも、3Dブルーレイへの興味が薄れた一因ですかね。

最近買ったブルーレイで3D盤を同梱していたのは、DUNE砂の惑星とブラックウィドウくらいかな?







しかし、やはり3D映画の迫力は、2D映画とは一線を画す出来映えです(VRと同じく、これも見た人にしかわからないですね)。

我が家には大量に3Dブルーレイがあるので、その中からオススメの3Dブルーレイ映画をいくつか紹介したいと思います。


①アバター


2009年に公開された、3D映画が流行るきっかけとなった映画です。3D映画といえばこれ抜きでは語れないと思いますが、今観るとけっこうCG感が凄いですね(^^;;

この映画以前は、3Dといえば飛び出すのが当たり前でしたが、アバターは飛び出しよりも奥行き感を重視し、新たな3D映像表現の世界を作り出しました。

当初はパナソニックの3Dビエラ購入特典でしか手に入りませんでしたが、現在では3Dブルーレイも一般発売しています。




②ディズニー クリスマスキャロル


イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの小説をロバート・ゼメキスがCG化した映画。ジム・キャリーなど豪華俳優が声優として参加しています。

主人公である守銭奴のスクルージ爺さんが体験した超常的な出来事を、大迫力のCGで再現。子どもにもわかりやすいストーリーですが、大人が観ても楽しめます。

公開当時全然話題にならなかった気がしますが、アバターの影に隠れて日本ではあまり人気が出なかったのかな?

2009年公開の映画ですが、3Dの出来は今見てもトップクラス。超オススメです!




③ジュラシックパーク3D



老若男女誰でも知っているであろう超名作恐竜映画ジュラシックパークの3D化作品。
1993年に公開された第一作目を、デジタル技術を駆使して2013年に3D映画化。

日本ではけっきょく公開されなかったと思いますが、やったのかな?
当時は日本未発売だったので自分はイタリアから3Dブルーレイを輸入しましたが、現在では日本版も発売されているんですね。




古い映画なのでデジタル3D処理なのですが、TRexが出てくるシーンの窓越しの立体感が凄いんですよ!

雨粒のついた窓がそこにあるのがハッキリわかります。




当時の3D映画というと、3D用カメラで撮影したものが多かったと思うのですが、2Dから3D変換でもちゃんとした3D化ができることを実証した作品ではないでしょうか。

全体的に違和感なく3D化されており、もっとリアルな映像になっています。映像特典に3D化過程の映像がありますが、ものすごく緻密な計算がされているのがわかります。
これも超オススメです!

ジュラシックパークシリーズは、ジュラシックワールド2作品が3D上映されました。




④レディプレイヤーワン

スティーブン・スピルバーグ監督の2018年公開の映画。近未来、VR世界で宝探しをするアクション映画とでも言えばいいのかな?
日本でお馴染みのゲームキャラクターからガンダムにメカゴジラまで、CGで出てきます。

スピルバーグ作品だけあって、実写とCGの融合性はピカイチ!
なんかこの映画も日本ではそこまで話題にならなかった気がしますが、3Dブルーレイを観るなら絶対に外せない名作ですね。




⑤ガフールの伝説

2010年に公開された、フクロウの世界の戦いを描いた作品。子ども向けの話といえばそうなのですが、これがまたCGが凄いんですよ!

そして、3Dの立体感も秀逸です。フクロウの羽根の質感がものすごく、つい見惚れてしまうほどです。




⑥プロメテウス

リドリー・スコット監督の人類の起源を巡り未知の宇宙を探索に行く、2012年公開の SF映画です。
個人的には大好きな映画なのですが、何も知らずに見に行って面食らった人もいるのでしょうね(^◇^;)

3D感はなかなか良く、途中にある星座が宙に浮かぶシーンがとにかくスゴいのひと言です。
この映画の評価が低い理由は、ヒロインの声優にゴーリキーを採用したことだと思います。
あれは歴史に残るミスキャストでしょう(ゴーリキー自体は好きなんですけどね)。




⑦DUNE砂の惑星



2021年に公開された、フランク・ハーバードの小説を実写化したSF映画。
3Dは日本未公開・未発売ですが、フランス版スチールブックに日本語字幕音声共に収録されています。




最新の映画だけあって、3D感も凄いですが映像がとにかく綺麗!
ストーリーはかなり丁寧に描かれているため、やや冗長感はあるかも。新たな名作SFでしょう。


※日本のアマゾンで売っている3Dブルーレイは日本語が入っていないため、フランスのアマゾンからオレンジ色のスチールブック購入がオススメです(自分が最後に見たときはマーケットプレイスで数点在庫がありました)。




⑧トランスフォーマーシリーズ

トランスフォーマーシリーズは、2011年公開のダークサイドムーン、2014年ロストエイジ、2017年最後の騎士王が3D上映され、3Dブルーレイも発売されています。

CGの出来が凄すぎて、変形シーンとか緻密すぎて理解を超えていますよね(°_°)
凄いのひと言に尽きます。
時間があるときに、全部観直したいです。

※最後の騎士王は輸入盤のほうが安いですね。日本語が入っているものか確認して買いましょう。




なぜ今頃3Dブルーレイの話をしているのかは、次回につづきます。



つづく









Amazonで格安の3Dブルーレイがありますね。