PS4ProでPSVRを遊んでいた頃、3Dブルーレイを再生して観たことがありました。
ソニーといえば、昔から3D映画が観れるHMDを発売しており、PSVRもその流れをくんでいて、3Dブルーレイの視聴が可能だったんですよ!
PSVRのシアターモードは、真っ暗な空間にスクリーンが浮かんでいて、スクリーンの大きさは100〜200インチくらいまでいくつか選べたと思うのですが、
画質がイマイチだったんですよね〜(;´д`)
片目960×1080はお世辞にも高解像度とは言えないので、とてもじゃありませんが、映画を観るようなものではありませんでした。
途中でミニシアターのような空間内で3D映画が観られるシアタールームVRというアプリが出ましたが、成功せず撤退しています。
すっかり忘れていましたが、過去ログを読み返してみたら、
を観ていました(^_^;)
これは全く覚えていませんでした。
なんというか、PSVRでの動画視聴はそれくらいの機能だったんですよね。
時は流れ……
って2、3年しか経っていませんが、MetaQuest2(OculusQuest2)なら解像度も上がってるし(片目1832×1920とPSVRの約4倍)、
3D映画の視聴はどうなんだろう?(*o´・∞・`)?
とずっと思っていました。
はい、前回の話はこれに繋がるんですよね。
しかしQuest2には、PSVRのようにダイレクトに再生して3Dブルーレイを観る方法はありません。
ブルーレイの中身をパソコンにリッピングして、サイドバイサイド動画に変換して再生する方法がありますが、面倒ですしこれはそもそも違法です。
ほかには、無料シアターアプリのBigScreenで3D映画の予告編が無料でいくつか見れるのですが、なかなか良かった記憶があります。
BigScreenでは3D映画の有料レンタルも行っているので、お金を払えば3D映画の視聴が可能です。
ですが、家にリアルにたくさん3Dブルーレイがあるのに、持っているものをわざわざお金を払って観るのも……(´-ω-`)
たぶん同じように思っている人、わりといるんじゃないでしょうか?
そういえば、前にRiftで3Dブルーレイをダイレクトに再生して見る方法を書いていた外人さんのページがあったんですよ。
それを試してみようと、キーワードを思い出しながら探してみると、
ページが消えてました_:(´ཀ`」 ∠):
あれ〜、半年くらい前まで見れた気がしたんだけどなぁ。
とりあえず、
仕事で使っているBRD-UH8Sというブルーレイドライブを、VR用のWindowsノートに繋いでみようと思ったのですが、型番で調べてみたら、
Windows10のドライバがなかった(゚Д゚#)
えぇ?
それよりビックリしたのが、このブルーレイドライブの発売年が、
なんと2008年でした((;゚Д゚)ガクガクブルブル
そんなに前の製品じゃさすがに無理だよね〜。
というかそもそもこれ、3Dブルーレイにも対応してませんでした……。
3Dブルーレイの再生に対応している外付けドライブを探していたら、
UHDブルーレイにも3Dブルーレイにも対応したコンパクトなブルーレイドライブがあったので、こちらを購入しました。
いや〜しかし小さい!
リモコンと並べてもこんな感じ。
薄すぎて、少し手荒く扱ったらすぐ壊れちゃいそう。
とりあえず付属のソフトを入れていろいろ試してみましたが、普通のブルーレイは観れるのですが、サイドバイサイドで再生するのは不可でした。
まぁそうだよね。
で、前述の外人さんの書いていた手順通りやったのですが、
再生できない(。´Д⊂) ウワァァァン!!
何度見直してもダメ……。
間違ってるとこないと思うんだけどなぁ。
数年前の情報なので、もしかしたら入れるアプリのバージョンが新しいとダメ?と思い、古いバージョンに入れ替えたりいろいろ試行錯誤してみましたがやはりダメです。
奮闘すること2時間、
やっと3D再生できました!(๑˃̶͈̀o˂̶͈́๑)
これにはさすがにちょっと感動。
視聴アプリはSteam版BigScreenをVDで観ましたが予想以上に凄いです。なにより映像が暗くない!
今まで、Quest2で動画を見ようなんて思いませんでしたが、3Dなら話は別!o(゚∇゚*o) o(*゚∇゚*)o (o*゚∇゚)o
Meta Quest2で動画を観ると、どうしても視界に枠があってゴーグルをかけている感があるのですが、現実でも3D映画だと3D対応メガネをかける必要があるので、思ったほど気になりませんね。
さらにBigScreenだとシアターに実際にいるような感覚で観れるのもあって、これはアリだと思いました。
最初に試聴したのは、3Dといえばこの映画でしょうということで、アバターにしました。
今観てもスゴい映像ですが、やはりCG感もスゴいですね(⌒-⌒; )
久しぶりなので懐かしい。
でもカメラが激しく動くシーンは、VRに弱い人は酔っちゃうんじゃない?
アバターは奥行き重視の3Dですが、立体感はなかなかですね〜。
BigScreenは視聴するシアターを選べるのですが、アバターを観ているここがいちばん大きなシアターです。
起動してはじめにいるのがこの部屋。
やや大きめのスクリーンがあるおしゃれハウスです。
ここだけでなく、
メニューから、好みのシアターをいろいろ選べます。
個人的にはこのグランドシネマ一択ですね。
ちょうどシネコンで観ているのと同じくらいの広さでしょうか。
最後列の右側から見るとこんな感じ。
今見えている他の観客はNPCです。
場内は、左右の観客がいるあたりを除きますが、
スティックで好きな席へ移動して観れます。
実際の映画館同様、視界いっぱいに観れる位置が最も迫力がある映像が視聴できます。
最前列は、画面がデカいけど見上げないと観れません。
最後列からだと、スクリーンの周りや座席も視界に入ってくるので、映画館にいる感は強くなりますね。
選べるほかのシアターは、
ベッドの上の天井にありました。
リアルに横になって観る用なんですね〜。
これは楽そうですが、エリートストラップだとできないのが残念。
ほかには学校の教室なんていう、変わったシチュエーションも。
こちらは屋外の森の中。
これだけいろいろあるなら、ドライブインシアターも欲しかったですね(森とダブって表示されているのかと思ったら、ドライブインシアターもありました)。
ちなみにこのBigScreenは、ホストになって部屋を建てルームコードを教えれば、ネットの先にいるフレンドを招待して一緒に同じ映画を観ることも可能です(=´∀`)
試しにVDで起動している自分のシアターへQuest2から入ってみましたが、画質がかなり落ちていました。
それはQuest2版のBigScreenだからなのか、ホスト以外は画質が落ちてしまうのかはわかりません。
次に観てみたのは、
こちら。
これでわかる人はあまりいないでしょうか?
何の映画かというと、
超名作のクリスマスキャロル!(°∀°)b
ディズニーのCG映画なのですが、声優にジム・キャリーやゲーリー・オールドマンなど豪華な顔ぶれを迎え、さらに監督は、
ロバート・ゼメキス!(゚∀゚)
映像が凄くないわけないですよね。
とにかく3Dの効果がスゴいんですよ。今まで観てきた3D映画の中でも、トップクラスの映画です。
2Dで観ても面白い作品ですが、観れるのであればやはり3Dで観るべき映画ですね。
観たことのない人は、ぜひ観てみてください!
アバターもクリスマスキャロルも古い映画なので、
最新の3D映画も観てみました。
昨年公開された、DUNE砂の惑星です。
日本では3Dは未公開&ブルーレイも未発売ですね。
最新の3D映画は、立体感がとても自然になっていますね!
砂漠の砂がキラキラしている反射が浮いて見えるのですが、写真だとよくわかりませんね。
このシーンもかなり綺麗です。
ただ、砂煙や霧の深いシーンでは、階調が足りず色の境目がハッキリしてしまったり、ブロックノイズが出てしまっていました。
こうやって写真でみるとわかりませんが、背景部分が実際はビットレートが足りず階調が浅い絵になってしまっています。
人物部分は綺麗です。
3D映画唯一の欠点は、吹き替えで観たほうが楽というのがありましたが、この方法での視聴は字幕が観やすいので、プロメテウスでゴーリキーの棒演技を聴きたくない人も安心して字幕で観れますよ!
ただし、字幕で観る場合は席を少し後ろへ移動したほうがいいですね。
後ろから2番目のシートがベストポジションかな?
それにしても3D映画はいいですね。
Quest2で観ると、自然すぎて言われなければ3Dと思わないかもしれないですが、この立体感ある映像は3Dでしか味わえないでしょう。
レディプレイヤーワンも3Dで観るべき作品。
あと10年もしたら、HMDは劇中に出てくるゴーグルくらいのサイズになっているんでしょうかね。
気になる音ですが、自分が使っているヘッドホンなら十分迫力のある音で視聴できました!
そもそもAtmosじゃないし、音声はこれくらいの音質で再生できていれば十分だと思います。
CPUは負荷が掛かっていないのに、かなりの高温になってました( ̄▽ ̄;)
ブルーレイ再生&VRだから高負荷が掛かっていると思ったのですが、使用率自体は低いんですね。
再生中わりと頻繁にカクつくのでOculusLinkと両方試してみましたが、VDはカクつく頻度が多いけど止まるのが一瞬、OculusLinkはカクつく頻度は少ないけど0.5秒くらい?止まります。
画質的にはやはりOculusLinkのほうが若干いい気がしますが、どちらが視聴に向いているかはしばらく試してみないとわかりませんね。
いや〜、再生にほんのちょっとだけ難あり(気にしなければ平気なレベル)ですが、ブルーレイから直に再生した3D映画をQuest2で観られるのはいいですね。
控えめに言っても最高です!
プロジェクターで3Dブルーレイも観れるのですが、夜じゃないと観れませんし、ここまで手軽に3DブルーレイがVRで観られると、新しいオモチャができた気分です(•̀ᴗ•́)و ̑̑ぐっ
しかし、この方法、ブルーレイ・ディスクのコピープロテクトを回避しなくてはなりません。それ自体に違法性はないのか?という疑問がある人もいると思います。
2012年に行われた著作権改正法により、「技術的保護手段の回避による複製」が禁止されています。
※昔はセーフだった私的使用目的での複製利用も、2012年以降は著作権者の許諾なしに複製を行うと違法となりました。
ただ、ここで問題となっているのは、あくまでコピープロテクトを外して「複製を行う」という点のようです。
しかし、今回やった3Dブルーレイドライブから再生してMetaQuest2で視聴する方法は、コピープロテクトは回避していますが、複製はいっさいしておりません。
私的所有物であるブルーレイをパソコンで再生して、VRHMDで観ただけ。
そこには何も違法性はありませんよね。
を読んでも、やはり自分が所有している3Dブルーレイをパソコンで再生し、MetaQuest2で視聴することに関しては、技術的保護手段の回避をしたところで複製はいっさいしていないのだから、現在の日本の法解釈でいえば「違法ではない」と考えていいのではないでしょうか。
ただし、将来的にコピープロテクトの回避そのものが違法となってしまったら、このやり方はできなくなってしまいますね。
では、これをBigScreenで友達と一緒に観たらどうなのか?(BigScreenは自分が上映しているものを他の場所にいる友達と一緒に見る機能があります)。
著作権法第二十二条の二にある上映権で、著作者に公に上映する権利が認められています。
そのためお金を取ってしまったら違法ですが、第三十八条で営利を目的としない上映は認められていますので、友達と見る分には合法の範囲内ですね。
パソコンから3Dブルーレイが観れるくらい、標準でできるようにしてもらいたいものですが、やはりPSVRのように本体が再生機と一体でないとそういう機能を標準搭載するのは難しいのでしょうか。
3D映画はオワコンとか言う人もいますが、ああいう人はきっとちゃんとした環境で観たことがないんでしょうね。
ちゃんと観ればかなりスゴいですし、そうでなければ最新の映画に3D版が付いているわけありませんよね。
3Dブルーレイはレンタルがないので持っていないと観る機会はないと思いますが、自分のように3Dブルーレイ資産がたくさんある人には、Meta Quest2を使った再生はオススメです。
というか、現状3Dブルーレイを観るなら、
これより良く見える方法はないと思います( *• ̀ω•́ )b グッ☆
苦手なシーンはあるものの、現状ではこのVR×3Dが究極の3Dブルーレイ再生環境ではないでしょうか。
まさに夢だった、実質裸眼の画面が明るい3D映画再生環境です。
これを観ちゃうと、家にあるプロジェクターの100インチスクリーンも敵いません。
アクティブシャッター方式のメガネと違い、ダイレクトに左右の目に映像が映し出されるので明るくてとても観やすいですし、Quest2にメガネアタッチメントを付けておけば、メガネを掛ける煩わしさもありませんからね。
3D映画好きな人は、3Dブルーレイ再生専用の機械としてMetaQuest2を購入するのも、おおいにアリだと思います。
※パソコンに詳しくないと設定が無理ですけど。
ついでに、2D映画はどうなのかなぁ……と思って、
何度観ても名作(´;ω;`)ブワッ
Quest2で動画視聴なんて……と思っていましたが、BigScreenと組み合わせると本当に映画館で観ているようでした。
再生環境がある人はこちらもオススメですね。