9/17から封切りされたアニメ映画、聲の形を観てきた。

上映館が少ないからか、君の名はのヒットのおかげか、満員御礼な映画館ばかり。
思い立ったのがすでに14時だったので、夕方の回からまぁまぁいい席で観れる映画館を探してネット予約。
 
途中昼食とも夕食とも言いにくい中途半端な時間に食事を済ませ、買い物をして時間を潰して上映開始を待つ。
 
 
 
聲の形は、耳が聴こえない少女と、その周りの人間たちが巻き起こす騒動や葛藤を描いた大人気の青春ストーリー漫画。
詳細はこちらの記事も参考にしてほしい。
 
なお、ここから先は、映画を観るまでは全ての情報をシャットアウトしたいという人は読まないでください。
 
 
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今後やる映画の予告編が終わり、やっと上映開始。
封切り初日に映画を観に来るなんていつ以来だろう?
ってか、
 
 
突発性難聴になってから映画を観に来るの初めてだった\(゜□゜)/
 
 
 
まぁ、一番後ろの席だから、反射音でちゃんと聴こえるだろう。
 
 
ドキドキ(≧∇≦)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あれ?(o'-'o) ?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
……(・∀・)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(´;ω;`)ブワッ 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
( ºωº )チーン… 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
映画版聲の形は、
 
こんな感じの映画でした!(。´Д⊂) ウワァァァン!!
 
 
 
 
 
 
えー……
 
 
これは
原作読んでないとそこまで感情移入できないでしょうね……。
 
 
 
一言でいうと、
 
 
 
深夜アニメ聲の形総集編!
 
 
てな感じ……。
もちろん深夜アニメで聲の形なんてやっていません。
ですが、原作を読んでからこの映画を観た人ならこの意味がわかると思います。
 
 
わかりやすく言うと、何をするにも端折りすぎて説明不足。よくあるアニメの総集編を映画化した感じなんですよ。
 
 
この監督は、
 
 
エスパーか杉下右京並みの推理力がある人を対象に話を構成したんでしょうか?
 
 
それくらい説明が必要なところが省かれたり、流すような映像で作っているのでわかりにくい。
もちろん原作を読んでいる自分には全てわかりますよ。でも読んでいない人には……。
 
 
原作を読んでこないと全てのシーンがわからない映画って、どうなんですかね?
 
 
と監督に大いに疑問をぶつけたい。
そういう人のことはハナから考えていないのであれば、そう言ってほしい。もしくは観る前に原作を読んどけと言ってほしい。
 
君の名はのヒットを受けて、観に行く人も多いと思うが、原作を読んでいない人が大挙したら、作品の評価が下がるだけな気がする……。
 
 
 
もちろん原作を読んでいる人には、そういう点を除けば満足行く映画でしょう。
 
まず、
 
 
映像が綺麗!(°∀°)b 
 
 
今のアニメ映画って本当に綺麗ですね。
特に良かったのが、電車の中と、ジェットコースターと花火のシーン。
 
そして、
 
 
音がもんのすごくいい!(*゜▽゜ノノ゛☆
 
 
DOLBY-3Dに対応した劇場だったからか、音響も良く音の広がりが360°から聴こえるような超自然な感じ!
小学校の教室内の喧騒感や、外の虫の声の聴こえ方もとてもいい。鯉が尻尾で水面を叩くピチョーンという音も、小さなアクションも周りで鳴っているように感じた。
聲がテーマの映画だから、音には余計に気を使ったところもあるのかな?
 
そうそう、日本語字幕付上映の映画館もあるようです(ノ´▽`)ノ
9/24(土)~9/30(金)の期間、全劇場にて1日1回、日本語字幕付上映を実施するとのこと。こういう配慮は素敵ですね!
 
 
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劇場では劇中で出てくる猫ポーチと硝子のノートのレプリカも売ってました。
 
 
 
ここから先は観た感想。
ネタバレ注意です。
まだ観ていない人は読み飛ばすことを勧めます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
まずオープニング。
なんかいきなりの英語にすごい違和感が……。これ、さりげなくエンディングに繋がる重要なシーンになってるし。
 
そしてオープニングの洋楽BGM。なんか聲の形っぽくないと思ったら、そのままオープニングで流れ作業的に小学生時代が進んでいく。あー、こういうシーンならアリかなって思ったけど、気がつけばもう高校生。
原作では丸々1巻使っていた話を、わずか数分?のシーンにしているんだから、ちゃんと伝わるわけないですよね!
 
 
これじゃ、なぜ硝子が将也の生活を壊したと思っているのか、なぜ硝子が死を選ぶ覚悟をしたのか、どうして将也は他人と関わるのを辞めたのか(他人の顔にバツマークが付いている理由)がさっぱり伝わらない!゛(`ヘ´#)
 
ここって、この物語の根底となる重要なストーリー部分。もうこのシーンを観た時点で嫌な予感しかしなかった。
 
 
ただ原作が好きで漫画のシーンがブツ切りでも動いてればいいやって人はそういうところは気にならないのかもしれないが、やはり映画として観たときに、ちゃんとした作品として観たい(原作を知らなくても面白い作品)と考えると、もうこの時点でやっちゃったなーとしか思わなかった。
 
 
その後もまぁまぁ飛ばしているシーンや説明場面がいくつかあるのだが、あの名シーン、
 
 
 
 
つき!
 
 
 
 
のところが……(;´Д`)ノ
 
 
 
ここはもうちょっと丁寧に描けやゴルァ(゚Д゚#)
 
 
 
途中観覧車を降りた後のシーンがなかったり、映画のシーンがなかったり、川井さんの千羽鶴を呼びかけるシーンがなかったり、その他いろいろないシーンがあるのは許せるが、
 
 
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このシーン!
(聲の形単行本より)
 
 
 
ここをどう表現してくれるのかすごく楽しみにしていたのだが、
 
 
 
全カット……(#`ε´#)
 
 
 
というかこれが入るべきシーンは、別の映像に差し替えられてた。
まぁこのシーンのことを気にして観ていた人が他にいるとは思えないんだけどね……。ここって、健聴者は気にしないかもしれないが、難聴を経験した人にとってはとても大事なシーンなんです。
 
 
 
このシーンは、
 
 
右からキーンという音、左からザーッという音
 
 
がするシーンに差し替えられていた(たぶん健聴者の人もそう聴こえてるんだよね?)。
 
>これって、
 
 
突発性難聴を発症したばかりの時の感じじゃない!
 
 
先天的な難聴者がこういった耳鳴りを感じているのかはわかりませんが、
 
 
原作にあったあの難聴特有の、ある音域が消えた聴こえ方を表現してくれると思っていたので超ガッカリでした……ヽ(´Д`;)ノ
 
 
 
こんなの音響ソフトを使えばいくらでもやりようがあるだろうに。
このシーンは、将也が主人公の聲の形という物語の中で、
 
 
 
唯一、硝子目線で物語を見ることができるシーンなのだ!
 
 
なのに、なのに……ヽ(´Д`;)ノ
 
本当にこの監督は、難聴者のことを何もわかっていない、というかわかろうともしなかったのか?
 
 
他のどんなシーンをカットしてでも、ここはちゃんと再現するべきだったのではないだろうか?
 
 
硝子の声優さんの話し方と、劇中の手話の動きはさすが京アニ!って感じで良かったけど(*^.^*)
 
 
 
そして極め付けは映画のラストシーン。
 
 
え? ここで終わるの?
 
 
この後がいいのに……。
 
まぁ尺の関係でこれ以上は無理なんだろうけど、ここまでに書いたように、なぜ将也が外界と自分を絶たなければならなかったのかがきちんと描かれていないために、原作を読んでいない人には、
 
 
 
 
ハァ(=◇=;)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
……
 
 
 
 
 
 
 
 
 
え? これで終わるの?((((((ノ゚⊿゚)ノ
 
 
 
 
くらいにしか思えないことだろう。
小学生の時にお母さんが負担した金額(教頭っぽい人が値段いえば済んだ)や、担任のクソっぷりなんかも端折られていたり、黒板に書かれた内容やらSNSに書かれた内容も読めなかったり、真柴くんのサイドストーリーも端折られているので、
 
 
とにかく原作を読まないで映画を観てしまった人は、原作を読んでほしい!
 
 
>原作はもっとわかりやすくて素敵な話なんです。
もちろんもっとエグいシーンもあるけど、それがあってのこの物語でしょうし。
 
 
というわけで、個人的にこの映画は、映像と音がとても良かったのを考慮して大まけにまけても60点くらいかなぁ。
 
大好きな作品だけに、もっともっと丁寧に作って欲しかった。
 
 
 
あ、原作を読んでないと仮定したら、
 
 
15点くらい?
 
 
超辛口な評価になるが、一本の映画で完結しなければいけない作品としてみた場合、それくらい原作の良さを蔑ろにしている映画です。
むしろ原作を全く知らないで観たら、わからないところがあるなりに評価はもう少し高かったかもしれないが、
 
 
 
映像が綺麗、音が良ければ原作を読んでないと物語の本当の良さがわからない映画でいいんですか?
 
 
 
事前にこの映画を試写会で観た人の評価で、
 
 
この監督は聲の形という作品が嫌いなんじゃないか?
 
 
というのを読んだ記憶があるが、映画を実際に観てその人が言っていることが納得できた。
聲の形を、難聴者という特別な話ではなく、ただ普通の綺麗なアニメ映画にしたかったのかな……。
まぁ、原作7巻の作品を129分という尺にここまで収めたのは素晴らしいとも言えなくはないのですが……。
前後編に分けて、合計200分で上映できたらもっと違ったんだろうが、アニメだとそれも難しいんだろう。
 
あー、aikoも大好きだから、特に思い入れが強い映画だったのになー。
ブルーレイ化するときには、端折られていた追加シーンを入れて完全版にしてくれたら、1万円でも買うんだけどなぁ。
 
 
なんだかんだ酷評をしたけど、是非とも原作を読んでから観に行って欲しい映画です。
原作を読んでから行って、映画内で飛ばしているシーンは全て脳内補完をすれば、かなりいい映画だと思います!
 
 
花火をバックに硝子がベランダへ立つシーンとか、本当に良くできていた。
不満はたくさんあるけど、この作品をもっとたくさんの人に観てもらいたいですね。
 
エンディングロールで、その後の情景をなんとなく見れたら良かったのにな(将也と硝子の母同士が酔っ払って話してるシーンとかすごく好きなので、そういうシーンをエンディングロールで流して欲しかったな。そしてラストは成人式で扉を開けるシーンで終わりが良かった)。
 
 
 
 
 
あ、
 
 
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原作者の大今良時さんが書き下ろした、劇場来場者へのプレゼントのスペシャルブックを貰いました!
 
ここでしか読めない聲の形番外編ショートストーリーが載っています。
 
数量限定配布なので、欲しい人はお早めに劇場へ!
 
 
 
耳の方だが、聴こえは劇場の音響がいいからか、BGMがあるシーンでも声が鮮明に聴こえて平気だった。
 
ただ、久しぶりに大きな音をきいたからか、途中静かになるシーンで、右の耳から耳鳴りが聴こえることがあった。あれって自分の耳鳴りだよね?
そして途中にあった耳鳴りの効果音、あれって本当に効果音だよね???