3月17日に、仕事を抜け出して観に行った。
これは、ぜひ映画館でみたいと思って。
映像美、子どもの演技。
この二つに圧倒されっぱなしで、あっという間に映画が終わった。
カティンカ・ウンタールは撮影当時6歳。
病院での撮影は、主演のリー・ペイスが本当に歩けない人だと思い込ませ、
行動を誘導して、カメラを意識させないように遠くから撮影していたのだとか。
彼女の演技は、リアルな反応なのだそう。
監督が世界中を9年まわり、英語を母国語としない「完璧に自然な子供」を探し回ったのだそう。
大人の表情を読みすぎず、
言葉遣いもこどもらしく、無邪気に自分の要求を通すかわいらしさは、
かんたんなオーディションではみつけられないということか。
すごい胆力だ。
物語をきかせるところは台本通りだとしても、
リー・ペイスは、ほとんどアドリブで彼女の反応に対応したことになる。
すごすぎる。
子ども主演の映画では、この手法はよく使われるのだが、
頭の回転がよくないとこの役は難しいだろう。すごすぎる。
そして35億の私財を投じて撮影し、この圧倒的な映像美!
監督はCMで稼いだ金をすべてつぎ込み、破産したともいわれる。
でも、誰にも口出しされずに撮り切りたかったんだろうと思う。
インドのラジャスタン州にあるチャンド・バオリ・ステップ・ウェル(階段井戸)
インドのラージャスターン州ジャイプールにあるシティ・パレス
監督の出身国インドの美しい風景を中心に、
息をのむシーンが多かった。
とくに、このシーンには驚かされた。
ナミブ=ナウクルフト国立公園 周辺の砂漠(デッドフレイ付近)に、
高さ25メートルの柱を2本たてて巨大な布をたらし、撮影したものらしい。
この監督、この映画ではCG一切なしをうたっているから、すごいこだわり。
この高さのモノを建築するって、どういう許可のとりかたをしたのだろうか。
いちばんお金がかかってるシーンだと思う。
すごい執念を感じる。
映画館でみておいてよかった。
映画館でお金を払ってみて、よかった。
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2006年・インド、イギリス、アメリカ
原作:ヴァレリ・ペトロフ(映画『Yo Ho Ho』脚本)
監督:ターセム・シン
脚本:ダン・ギルロイ、ニコ・スルタナキス、ターセム・シン
出演:リー・ペイス、カティンカ・ウンタール、ジャスティン・ワデル、ダニエル・カルタジローン、マーカス・ウェズリー、ロビン・スミス、ジートゥ・ヴェルマ、レオ・ビル、キム・ユレンブルック、ジュリアン・ブリーチ
美術:ゲッド・クラーク
衣装:石岡瑛子
音楽:クリシュナ・レヴィ
製作:ターセム・シン
配給 / 制作:ムービーアイ・エンタテインメント(リマスター版:アンプラグド)
あらすじ:
1915年のロサンゼルス。スタント撮影中の事故で下半身の自由を失い、絶望に暮れていた青年ロイは、入院先の病院で腕を骨折した少女アレクサンドリアと出会う。ロイは彼女に、5人の勇者が悪の総督に立ち向かう壮大な復讐物語を語り始める。動けない自分に代わって、自殺用の薬を盗み出させるための策略であったが、少女の純粋な想像力によって物語はロイの制御を超えて色鮮やかに膨らんでいく。世界24ヶ国、13の世界遺産で敢行された、CGを一切使用しない実写映像によるファンタジー巨編。
撮影地(24ヶ国)
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アジア(9):インド、インドネシア、中国、ベトナム、ブータン、ネパール、カンボジア、モルディブ、トルコ
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アフリカ(2):南アフリカ、ナミビア
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ヨーロッパ(6):イタリア、フランス、スペイン、チェコ、ルーマニア、イギリス
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北米・中南米(4):アメリカ合衆国、ブラジル、アルゼンチン、チリ
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オセアニア(3):フィジー、パラオ、ソロモン諸島
主なロケ地とシーン
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ナミブ砂漠(ナミビア)
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ハドリアヌス別荘(イタリア・ティヴォリ)
- チャンド・バオリ(インド・アブハネリ):幾何学的な階段が特徴的な巨大井戸。物語の重要な舞台。
- タジ・レイク・パレス(インド・ウダイプル):湖に浮かぶ白い宮殿。
- パンゴン・ツォ(インド・ラダック):標高4250mの青い塩湖。
- メヘラーンガル城塞&アメイド・バワン・パレス(インド・ジョードプル)。
- ファテープル・シークリー&ジャンタル・マンタル(インド)
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アグラ(インド・タージ・マハル)
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コロッセオ(イタリア・ローマ)
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カレル橋(チェコ・プラハ)
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バタフライ・リーフ(フィジー・マナ島)
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ブエノスアイレス植物園(アルゼンチン)








