To-y。
わたしの高校受験が終わった日、
フラリと入った本屋でみつけたマンガ。
コタツの中で、足をバタバタさせながら大爆笑しながらみたマンガ。
To-yの連載が終わってからも新作を追いかけたが、
To-yを超える衝撃はなかった。残念ながら。
PARCO心斎橋で個展をしていたので、最終日に行ってみた。
わたしは、上條淳士の原画は立派なARTだと思う。
光を書くのでなく、影を書くこのスタイル。
思ったより、公開されている原画数が多い。
写真スポットも用意されている。
マンガで薔薇のスカジャンをみて、
お父ちゃんにたのんで岩国基地周辺のスカジャン屋につれていってもらって、
スカジャンをかったこともある。
そんぐらいTo-yは、わたしの青春だった。
まんま、吉川晃司で。
To-yのライバルだから、吉川晃司が好きになれなかったり。
ニアが好きで、オーバーオールを古着屋で買い漁ったり。
おしゃれで、かっこよくて、青春時代のお手本だった。
ヒデローの2面性もカッコよかった。
この作品、舞台化やミュージカル化の話はたくさんあっただろうと思う。
だけど、作品の世界観を守るために、乱用されないように守っているんだろうな。
30分ぐらい、じっくりじっくり昔の気持ちを思い出しながら、
ずいぶん遠くまできたなと思いながら、幸せな時間を過ごした。
Tシャツを買いたかったが約1万円だったから諦めた。
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土曜日。
10年来の飲み友達と、昼から夜まで5時間飲酒。
楽しかった。5年ぶりにカワイにあえた。私が飲んでるからと、駆けつけてくれたらしい。
うれしかった。カワイは相変わらずひねくれ者だったが、
彼女と3年同棲して、そろそろ結婚をしようと思っているらしい。
だが、言い出すタイミングがみつからないのと、
結婚したほうがいいかどうか、分からんから戸惑っていると言うてた。45歳。
カワイのようなひねくれものに3年もガマンできる女なら大丈夫や、と。
もう45歳なんだから、一回、結婚してみたらいいやん。
なにより、あんなに人との距離をとりたがるカワイが、
3年一緒にくらして不快感がないのは、超貴重な相手やと思う。
だから、結婚してみ、というといた。
10年前、近所の飲み屋に毎日通っていて、カワイとは週1で一緒になり、
深夜まで飲んだ仲間である。
人の「愛」を信用していなかった男が、
「愛」を感じる相手に出会えたことは嬉しくもあり、寂しくもあるが、やっぱり嬉しい。
カワイは酔っぱらって、わたしに「香さんって、誰も愛さないですよね」と、
確信をついた言葉を発した男である。
わたしはカワイの言葉をきいて「そういや、そうだな」と納得し、
カワイに見抜かれているぐらいなら、わたしは誰も愛せないんだと、
愛を探すのをキッパリ止めたのである。
カワイにその時の話をした。カワイは覚えていなかったし、そんなヒドイことをよう言うたな?!と驚いてたが、オマエはつねに失礼やったで、と。
だが、わたしはあの言葉に感謝している。
「誰も愛したことがない」と堂々と言えるようになった。
「愛」イランと、きっぱりお別れができたから、ナイスやったで、と伝えた。
カワイは、また一緒に飲みに行こうと言うてくれた。
次、8月に元常連でのむから、カワイも参加することになった。
55歳目前で、10個も年の離れた中年たちと、
しょーもない話で4時間ももりあがり、めちゃくちゃ楽しい時間だった。
感謝。










