仕事を片して、片して、飛び出して行ってきた。
大阪で談春落語を毎月きけるなんて、この先、あるかどうか分からない。
この日は、MBSでの噺家百景の放送が影響してか、9割のお客さんの入り。
東京ではもう夜公演は人が入らないのだそう。
コロナ禍で、飲食店が閉店を早めてしまい、店が閉まっているから、
夜公演終わりで、みなでおしゃべりする時間が十分になくて、昼公演に集中するのだそう。
裏を返せば、人気の舞台も夜公演ならねらい目ってことやろうな。
興業側からしたら頭の痛い話かもしれんが、
携帯の着信音の消し方が分からん高齢者が、いない公演のほうがずっとありがたい。
バイブ音は聞こえてないらしいし、ラインの短い音なら大丈夫っておもってるフシがある。
ほんとうに無遠慮で、鈍感で、無配慮な生き物を嫌悪してしまうのだ。侮蔑もする。
話がたのしくないほうに逸れた。
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この日は、桂ざこばが死去したニュースが流れた。
だからといって、特段、エピソードもなかったかな 笑。
■湯屋番 / 立川小春志
女落語家なのに、女性を演じたときにちっとも色っぽくないのが、独特でおもしろい。
師匠が言っていたが、女なのに、なんでこの演目を選ぶのか、さっぱり分からん。客がどんどん引いてるのが分からんのかね・・・と言うてはったけど、いやいや、おもろかったですよ。
■慶安太平記 吉田の焼き討ち / 立川談春
先月の続き。っても、なにだったか思い出せないうえに、あの時の話、レビューにまだまとめてなかった。
フル回転で、思い出す。2m近くある坊さんが、増上寺から京都の知恩院までお金を届けに行く道中、怪しげな飛脚に声をかけられ、3千両の金を盗んで、宿で休憩したはいいが、飛脚が飛び出したまま戻ってこないっていう、のを思い出し。
で、続き。
松平のお殿様が、賊に襲われた一行にすぐ気が付き、吉田という町を封鎖した。飛脚は真田一族の忍者で、徳川転覆をもくろみ、坊主に話をもちかけたと。
でも、どうにも相手が悪いと、吉田の宿から煮える算段をするのだが・・・。
ほうほうのていで、ようやく逃げ出したのだが、奥深い山で出会ったのが由井正雪・・・。
「いずれまた」とココで終了。
講談でよく演る演目なのだが、談志が好んで落語でやっていたので、久しぶりにやったとか。
続きがきになるー。
Youtubeで聞いてみようかな。気になる。
▼由井正雪
■品川心中 / 立川談春
役がたった花魁が、見受け先もなく、店のお荷物になることを苦にして、
適当なお客を選んで一緒に死んでもらおう!という安易な計画をたてる。
相手に選ばれたのは大食漢で怠け者の男。
花魁におだてられて、飲ませ食わせさせられ、相手にされて、天にも昇る気持ちに。
「心中」とあるが、騙す女と、騙される男。
騙された事に気が付いた男と、その仲間たちという、
どうしようもないアホウ共の笑い話。
あー、面白かった。
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2024年6月12日
@森ノ宮ピロティホール
立川談春、立川小春志