推しの出てないミュージカルを久しぶりに見て、
ものすごく感動してしまった。
ホリプロ、幅広く手掛けてて、ありがたい。
休憩なしの約2時間。
出演者12名は、ミュージカル界のTop of Topばかり。
ようこないなキャスティングできたなと思うが、そこがホリプロのすごさなんやろうな。
あと、Skyコーポレーションの資金力とミュージカル愛な。
このミュージカルは、20人ぐらいの群像劇であるから、
すべてのキャストが主役である。
だから、実力が同等でないと成立しない。
全体の出演料を考えたら、発展途中の役者を揃えそうなところだが、
Sky×ホリプロのタッグとくれば、こうなってしまうのだ。
やり切ってしまうところがスゴイ。
このミュージカル、なにがいいってストーリーが抜群にいいのと、
キャストたちが、ひとりひとりの立場で起こった出来事を丁寧に物語にしているのが感動的だった。
ドキュメンタリーや、実話ベース映画が好きなので、
ファンタジーな世界よりも、こういったリアリティの高い物語のほうが、没入しやすい。
9.11、アメリカ同時多発テロが起こったあの日。
アメリカに着陸するはずだった航空機が、全機アメリカへ着陸できなくなった。
どの機にもテロリストが潜んでいる可能性があるから。
いつ爆破するか分からないから。
アメリカに着陸できなくなった民間航空機約200機を受け入れたのがカナダ。
※カナダなら爆発されてもエエのか?という疑問はあるが。
カナダの小さな島にあるガンダーという町は人口9000人という小さな町。
その町の国際空港に38機の飛行機を5日間受け入れた。
到着した人の数7,000人!
人口数と変わらない世界中の人を受け入れ、寝床と、食事を無償で提供しなきゃ、で町は大混乱。
アメリカの隣国なのに、こうも国民性が違うのかと、驚いたのと、
人を疑わず、まず受け入れ、気遣い、もてなす心は、日本人に通じるものがあるなと感動したのだ。
・乗客7000人を受け入れることになったガンダー町長
・受け入れ先の準備に奔走する学校の先生
・スト中だったバス組合の組長
・飛行機の中の動物を心配する保護団体の代表
・事態がのみこめず管制官の指示に従うしかない機長。
・島で起きている避難機の状況と住民の協力を呼び掛ける新米アナウンサー
・ビジネスの予定が大幅に狂いながら落ち着いて状況を受け入れる若き起業家。
・と、その卑猥な秘書(笑。
・機内にのりあわせ疑いの目を向けられるイスラム系の料理人
・N.Y.にいる消防士の息子を心配する老齢の婦人
・機内で隣り合った人と会話しながら不安をのりこえ結ばれたカップル
・カナダ人の親切さに裏があるんじゃないかとうたがう大学生
などなどなど、
観劇から2週間たった今でも、鮮明に思い出せる。
あと、メロディーにのった言葉から物語をひらうのが苦手なわたしでさえ、しっかり物語ひろえたから訳詞もよかった。
再演があればチケット争奪戦になるの間違いなしの、いい作品だった。
これ再演するとしてもこのメンツ、揃えられるんだろうか。
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2024年4月13日
@SkyシアターMBS
脚本・音楽・歌詞:アイリーン・サンコフ/デイヴィッド・ヘイン
演出:クリストファー・アシュリー
ミュージカルステージング:ケリー・ディヴァイン
翻訳:常田景子
訳詞:高橋亜子
出演:安蘭けい 石川 禅 浦井健治 加藤和樹 咲妃みゆ シルビア・グラブ 田代万里生 橋本さとし 濱田めぐみ 森 公美子 柚希礼音 吉原光夫
スタンバイ:上條 駿 栗山絵美 湊 陽奈 安福 毅
美術:Beowulf Boritt
美術補:石原 敬(BLANk R&D)
主催・企画制作:ホリプロ
後援:カナダ大使館
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これを書いているのは4月27日。
のんきにタダで風のハミングを堪能していたら、
「ハザカイキ」のチケットをとっていたのを忘れ、すでに公演がはじまっていた。
最近、1.5万程度の凡ミスが続く。
なんか、無理してんだろうな。
落ち着こう。
演出家の三浦大輔の作品を久しぶりにみたくチケットとったのだが、
まぁ、しかたあるめぇ。