どんだけ仕事が立て込もうが、後輩・本間が音をあげようが、
井上芳雄のコンサートだけは、絶対に行く。
渋谷LINEホール、国際フォーラムから東京ガーデンシアターと、
彼の人気が高まるにつれ、井上芳雄が豆粒になっていく。
彼のめまぐるしい活躍は、めちゃくちゃ嬉しいのだけど、ね、一抹の寂しさが。
これも、己の先見の明のせいだと、思うしかないか・・・。
にしても、Greenvilleのテーマが<人生で受ける苦難>とはつゆしらず、
井上芳雄がコトリンゴとアルバムについて軽々とこの重いテーマを語り始め、驚く。
・受ける
・使われる
・奪われる
・晒される
・比べられる
・拒否される
・抉られる
・試される
・追い越される
・召される
ミュージカル界のプリンスと呼ばれ、長年アイドルのような扱いを受け、
それでもくじけず、ぶれず、ミュージカル界の発展のために、尽力してきた人。
ファンにはひとつもネガティブな感情をみせず、ここまで辿り着いたのかと思うと感慨深い。
もっといろんな苦しみと闘いながら、それを乗り越えてきたのかと思うと、頭が下がる思い。
楽しいコンサートではあったのだが、彼にまつわるいろんな背景への想像がふくらみ、
ただただ涙が流れてくる時があった。
客席にいても、どこか遠くから俯瞰でみてしまい意識が飛ぶのだが、
井上芳雄の美しく力強い声で空気が振動するたび、自分が客席にいることに気が付いてハッと意識が戻る。
7000人を収容する広大な空間でも、スピーカーの性能でもなく、バンドの演奏でもなく、
声だけで空気を振動させられるなんて、驚きである。
高音域をもう出さなくなったことと、透明度に変化はでたが、
その分、低音域での表現と、表現の幅がひろがったように受けた。
ようするに、彼の年齢なりの新しい表現力がみれて楽しかったのだ。
浦井健治と田代万里生がゲストの「プリンスメドレー」も
石丸幹二と明日海りおがゲストの「エリザベートメドレー」も
両日ともエンタメ性の高い演出があって、2日間とも飽きずに楽しめた。
結局「最後のダンス」を封印してたのには驚いた。
「風のオリバストロ」を久しぶりにききたかった。
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しかし、杖をついてこの不便な場所までかけつける高齢者ファンの多いこと。
あと、確実に30代の若い女性ファンも増えてきている。
ファンの層が広がるのは、ファンとしてもうれしい。
行きたくても、チケットが買えなかった人も多いときくので、
今後、新しいファンを獲得したいのなら、
ファンクラブ優先数を減らすべきじゃないだろうか。
当選しなくなるのは悔しいが、井上芳雄にはもっともっといろんな場で活躍してほしいから、
古参ファンも、新参ファンに道をゆずらなければアカンのちゃうかとも思ったコンサートだった。
見切れるバルコニー席に若い人が多く座っているのをみかけ、
そんなコトも考えてしまう。
どうしてワタシは、純粋にエンタメを楽しめないんだろうか・・・。
井上芳雄のように、今現在、わたしが直面している苦難を
微笑みながら乗り越えたい。七転八倒したくない。
<奪われる>と<抉られる>を、どうやって有効なカードにしていくか・・・。
▼アンコール最後の曲「ぼくは人工衛星」は、撮影OKだった。
2日目は3階Fブロック
▼1日目は2階Gブロック
カメラのソニーのはずなのに、年々、カメラ性能が落ちるのなぜ?
ガラケー時代に逆戻り。
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2024年4月23日、24日
@有明東京ガーデンシアター
井上芳雄、大貫祐一郎、コトリンゴ
演出・構成:小林香
1日目ゲスト:浦井健治・田代万里生
2日目ゲスト:石丸幹二・明日海りお
ムーランルージュは、訳詞をした本人しか日本語歌詞の歌をうたえない契約になっているのだそうだ。
田代万里生が、ベラベラと裏事情を話ししていた。無邪気な人だな。
シッターをたのんだに、カギを預け忘れるという痛恨のミス。
1泊料金と、エアをキャンセルして、新幹線で帰宅。
新幹線の横に座ったおっさんが、複数人の若い女性とLINEやったかと思うと、
エロ動画みてニタニタしたかと思うと、陰謀説動画をみたり。
もうとにかく気持ちが悪かったので、よいしょよしよで聞こえるように
「あ”っーーーー、きしょくわるっ」と聞こえるように、独り言をゆって、
こっちもヤバイ人感だして牽制。ひじ掛け超えてくるのがとにかくキモかった。
さらに名古屋のどっかの企業の研修帰りの15人ぐらいのおっさん、おばさん集団が、
酒盛りして、修学旅行か!っちゅうぐらい大騒ぎ。
地獄。
新幹線、マジで乗りたない。
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▼ケラさん、これは4年後にケラ作、松尾演出で、芳雄主演のミュージカルってことかしら?
https://x.com/kerasand/status/1780683122079834186
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これを書いているきょうは、4月27日。
目の前のテニスコートで、野外コンサートをやっていて、
ことしはトータス松本がシークレットゲストのひとりで、
「ガッツだぜ!」がながれ、大盛り上がりしている。
槇原敬之もでたそうな。今年は、オトク。
もう10年ぐらい続いているラジオ局主催のコンサートで、
昨年なくなったKANとスターダストレビューが主体となって開催している。
KANを偲んだ曲でしんみりしているかと思えば、
「愛は勝つ」を会場で大合唱して大盛り上がりしておる。
音楽というものは、一瞬でいろんな感情を引き出す不思議なものだと、改めて。
あのテニスコート、5000人も収容できるんや。即完売。