めっちゃホッコリする図鑑。
この表紙のイラストの通り、やわらかい水彩画?で描いた草花たちは、
ものすごく特徴を的確にとらえていて、
あっ!コレ、小さいときによく摘んでた花だ。とか、
あの小さな花は、こうなってたのかー。とか、いろんな発見があって、ねる前に優しい気持ちになれる図鑑。
小さいときは、あんなに雑草、ひとつひとつを観察してたのに、大人になったらほとんど気にしなくなってしまった自分を顧みて、余裕のない時間をすごしているんだなと反省。
身長が100cm前の小さなころは、雑草との距離も近かったから、目につきやすかったのかもしれん。
なんにしても懐かしい気持ちになり、生家を思い出したり、同級生と遠まわりして下校した竹林を思い出したり、<ばあちゃんちに行く山>や、<毒の花がある山>や、<XXさんちの田んぼの道>やらを鮮明に思い出す。
著者は、元植物研究学者で、コロナ禍の運動不足解消のため、散歩をはじめ、その道中でみつけた草花を観察してイラスト化しSNSに投稿していたとあった。季節の花がこんな可愛らしいイラスト付きで、Twitterなんかにあがってたら、めちゃくちゃホッコリする。
ネジバナ、オシロイバナ、ヒメツルソバ、カタバミ、カラスノエンドウ、懐かしかった。名前の由来も書いてあり、おもしろい。
シロツメクサは、その昔、欧州からの輸入品の詰め物として使われていたそう。オシャレすぎる。
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2021年
著者:一日一種