落語 昭和57年会 五派勢揃い 立川小春志真打昇進披露 | 気むずかしい いろいろ

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立川談春ファンです。芸にストイックで、めちゃくちゃ厳しい落語家で、何人もいた弟子は途中で脱落しまくり、唯一残ったお弟子さんが小春、あらため、小春志(こしゅんじ)さんである。17年目でようやく真打に。

 

厳しくて、古典を愛する談春さんが17年前に女性を弟子にとった経緯が知りたいが、どこにも書いてない。「女に落語はムリ」を貫き通しそうなのに。どういった試みだったんだろう。

 

 

まずは幕前で、5人が挨拶。今日の出番は、じゃんけんで決めると。本来、真打になった小春志さんがトリをとるはずなのだが・・・諸事情が、と。

落語がはじまるまでは、写真OKと。こういうライブ感を残せるから、写真OKは嬉しい。

 

 

口上。5人それぞれが挨拶。江戸落語の世界では、15年たてば真打に必ずなれるのだが、立川流は他流はと異なり、条件が厳しい。さらに、厳しすぎる談春が師匠なため、2年も真打になるのが遅れたと。めちゃくちゃ実力あるのに、、、とみな、悔しさをにじませながら、満を持しての真打昇進を心から喜んでるのが、ほほえましい。

 

こんな仕事仲間にささえられたからこそ、耐えてこれたんやろうな。談春さんはコロナ禍、弟子の小春さんの話をよくしていた。まだまだ、人前にだせる芸に育ってないんだから真打にはさせられない。なにもしていない弟子に(コロナ禍だからといって)小遣いはやれない。びっくりするぐらいオンチなんだと。ことあるごとに小春さんのことに触れていた。厳しすぎる父の不器用な愛情を垣間見せていた。コロナ禍、小春さんは心が折れて1年休業していたこともある。それゆえ、仲間4人がめちゃくちゃうれしそう。

 

しかし、談春さん、若手の評判わるすぎやな 笑。

 

三遊亭好の助(五代目円楽一門会)/ 棒鱈

この人がイチバン、口が悪かった 笑。このまま舞台上で臆することなく毒吐きつづけて欲しい。好楽さんのお弟子さん。

料亭でお酒をのんでいる男二人が、座敷で芸者をあげてひとりで吞んでいる田舎侍をおちょくる噺。

毒吐くひとだから、こういうオチョクリねたを、憎たらしさが倍増 笑。

 

三遊亭志う歌(落語協会) / 片棒

振る舞いがとても上品な人。三遊亭歌武蔵さんのお弟子さん。ちょっと、知らない。

商人・赤螺屋(あかにしや)のケチ兵衛さんが、三人の息子に「わたしが死んだら、どんな弔いをする?」とたずね、三人それぞれが弔いを真似るので、にぎやかで華がある。弔いの噺だけど、祝いの席にぴったり。めちゃくちゃ上品。

 

立川小春志(落語立川流) / 船徳

昇進祝いなのだから、本当はトリをするべきなのだが、繫昌亭ルールで江戸落語家がトリをやってはアカンといわれ、ずいぶん交渉したが叶わずだったらしい。その原因を作ったのが・・・因縁やな。

談春落語の前座で何席かみたことあるけど、格段にうまくなってる。師匠の前座じゃないのもあるのか、のびのびとやってはった。萎縮してないというか、、、。ききやすい。

 

浅草観音様の四万六千日の縁日に、ふたりの男がお参りしようとしたが、暑すぎて船で行くことに。がしかし、船頭はすべて出払っていて、親に勘当されたばかりのボンボンの見習いしかいない。男二人に駄々こねられ、しかたなしにボンボンに船を漕がしてみたら・・・という噺。

 

 

春風亭昇也(落語芸術協会) / 庭蟹

昇太さんのお弟子。ニコニコ顔が師匠ゆずり。

旦那さんが、番頭にひたすらシャレを言わすのだが、一向に気づかない旦那さん。すごいシャレの連発。サクッと終わって、かっぽれを踊ってはった。祝いの席にぴったり。

 

笑福亭べ瓶(上方落語協会) / 妾馬

鶴瓶さんのお弟子さん。鶴瓶お墨付きのおっちょこちょい。Youtubeとかの映像では見たことあるが、落語ははじめて。

この人自身のキャラクター通り、ことあるごとにゲラゲラわらって何かを言う八五郎は、わたしの同期の宝川を思い出させたので、ちょいニガテ。同期の宝川、年々やかましなって、自己主張がはげしく頑固者になっていくから大嫌いやねん。その宝川が機嫌のいい時の様子を思い出してしもうて・・・すまん。

 

やっぱり小春志の落語を最後にききたかったな。

 

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2023年8月6日

@天満天神繫昌亭

笑福亭ベ瓶

三遊亭志う歌

三遊亭好の助

立川小春志

春風亭昇也

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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週1で、繫昌亭通ってるから、そろそろ落ち着きたい。