映画公開当時には見ているから、2回目鑑賞。
アニメ映画をあんまり見ないから安直な考えかもしれんが、マトリックスって、「攻殻機動隊」の影響を受けているんだろうな。AIと人類の戦い、仮想現実の空間に後頭部に作られたコードから侵入するって、まさに攻殻機動隊の世界勘そのものや。
でも、アニメの概念を実写に取り入れて、目新しいアクションをつくりあげたのは、ウォッシャウスキー兄弟の見事な手腕。
公開当時、スタイリッシュなアクションがめちゃくちゃ話題になったのを覚えている。改めてみれば、キアヌ・リーブスの動きは、ジャッキー・チェン映画で見慣れたもので、ジャッキーが演じるとどこかもっちゃりしてコミカルになるが、キアヌが全身黒い服をきて、顔色ひとつ変えずに動くと、こないにスタイリッシュになるのかと。香港映画ではみなれたワイヤーアクションも、ハリウッドの技術と資金にかかれば、こんなに斬新なアクションに見えるのかと。
アクション監督として今作で、ハリウッドデビューしたユエン・ウーピンが、一番びっくりしてるやろうな。
ずっと無表情やったのに、突然「あなたを愛してる」になったのは、驚きやった。
結局、何ごともすぐに「愛の力」で乗り切ろうとする映画は、好きじゃない。
だから最後で、がっかり。
それまでは、やっぱりおもしろい映画やった。
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1999年アメリカ
監督・脚本:ウォシャウスキー兄弟
アクション監督:ユエン・ウーピン
出演:キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス、ヒューゴ・ウィーヴィング、ジョー・パントリアーノ、グロリア・フォスター
だって、「愛の力」では病気は治せんやろ・・・。
▼「愛」は、次作の伏線やった。次作はもっと「愛」推しです。
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