LGBT矯正施設???
時代遅れも、はなはだしい。
救済だ、カウンセリングだ、矯正施設だ名乗っているが、
同性愛差別主義者が、うっぷんをはらして金を稼いでるだけじゃない。
この映画は、原作者で同性愛者のジャレッド少年が体験した物語。
少年の父親は、ハプテスト教会の牧師である。
ハプテスト。
書かれていることを調べて、読んでもちっとも教義が分からない。
LGBTは恥、堕落、罪、悪魔の仕業。
だから、ただちに矯正せねば。
21世紀の現在は、人間の観察・分析・研究・理解がすすみ、
いろいろな変化に対応している。大多数は。
なのに、紀元前からある宗教はいつも原点にかえろうとする。
人間の進化を、都合よく元に戻そうとする。異質なものを、完全排除する。
宗教に拒絶され、生きづらさを感じる人をテーマにした映画をみるたびに憤る。
神を利用して、人間を否定する輩がキライなんや。
こんな奴らに利用される神なんて、おらんほうが世の中マシちゃうのか?
神の言葉を借りるな!自分の偏見やと言え!
宗教問題で、イヤな気分になるのは、いつもコレ。
支配欲が強い傲慢なヤツと、金に執着した卑しいヤツが神を利用するだけやん。
人生のどういう場面で、神が必要なのか、まったく分からん。
神のせいで、不幸になる人がいて、いいのか祈りの本質を考えてほしい。
うんざりする。
だが、ジャレッド少年の家族は、矯正施設より、家族を選んだ。
息子を大事に扱わない、矯正施設を拒絶した。母、正しい!
ニコールキッドマンがイヤに地味な役やってんなーと思ったら、母、ちゃんと巻き返してた!
信仰を諦めず、神の教えに折り合いをつけて
ゲイである息子を家族として受け入れた。
最後は、ハッピーエンドで父母息子で仲良く映っている写真でしめくくられて、ひと安心。
原作者 ガーランド・コリーは 現在 夫とNYに住む
LGBTQコミュニティのため筆者と通じ闘っている
実際のサイクスは2008年に施設を去り
現在 テキサスで夫と暮らしている
映画の完成時 36州が未成年の矯正治療を認可
LGBTQの米国人70万人が 矯正治療の影響を受けている
~エンドロールより~
と思ったら、これは氷山の一角やった。
神、いらんねん。
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2018年アメリカ
原作:ガラルド・コンリー『Boy Erased: A Memoir』
脚本・監督:ジョエル・エドガートン
出演:ルーカス・ヘッジズ、ニコール・キッドマン、ラッセル・クロウ
▼なんでこんな地味な役でニコール・キッドマンが?と思ったら後半戦でいい役どころに。
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<今日のいちまい>
4連休が、あっという間に終わってしまった。
しかし、雨続きって、残酷だったな。