映画 コリーニ事件 父のように慕っていた恩人は、なぜ殺された | 気むずかしい いろいろ

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マイヤーさん、あなたは、わたしの父親代わりだった。

少年時代、海岸でであったトルコ移民のわたしを、

肉親のようにかわいがってくれた。

そのおかげで、わたしはいま、弁護士となり、

あたらしい人生を歩みはじめました。

とても、とても感謝しています。

 

あなたは、いつも、だれにでも分け隔てなく親切で、

だれからも好かれる人物でした。

 

なのに、わたしは、あなたを殺した犯人の国選弁護人になってしまいました。

犯人のコリーニは、「あなたに迷惑がかかる」と黙秘をしています。

なぜ、なにの罪もないマイヤーさんを殺したのでしょうか。

わたしは、弁護士である以上、コリーニの殺害動機を調べなければなりません。

あなたを殺した犯人の弁護をしなければ、いけません。

 

・・・・・・・・・・・。

 

マイヤーさん、どうか、わたしをお許しください。

あなたの罪を暴いてしまった、恩知らずのわたしをお許しください。

 

もしくは、

 

マイヤーさん、あなたに失望してしまいました・・・。

 

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主人公の弁護士は、どっちの感情になったのか、

最後まで読み取れなかった。

あえて、読み取れないようにしたのか。

 

第二次大戦中、数十万人の民間人が

親衛隊や国防軍の“報復措置”で殺害された。

1968年 いわゆる“ドレーアー法”がドイツ連邦会議で可決。

この法律により 無数の戦争犯罪者が刑罰を免れた。

~エンドロールより~

 

 

ドイツにおいて“元ナチス”という言葉は、相当な重みをもつ。

ハーケンクロイツ(逆まんじ)を公の場で使用すると処罰されるぐらい、デリケートだ。

 

その一方で、ナチス戦犯が処罰されないよう施行された法もある。

その法を利用して、罪を逃れる戦犯も多い。

 

この映画の影響で、

ドイツ連邦法務省が、調査を開始したとあったが、その後、この法律はどうなったのかは、日本語で調べるかぎりは、出てきていない。

 

 

法律家は、いろんな逃げ道、落とし穴をつくるなーと、

勉強にはなったが、映画としては、甘いところも多い。

 

そもそも、戦争とはいえ、自分の判断で大勢の民間人を殺害した将校が、

急に超善人になる?なれる?という疑問が。

 

なれんやろ。記憶でもなくさん限りな。

 

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2019年ドイツ

監督:マルコ・クロイツパイントナー

原作:フェルディナント・フォン・シーラッハ

出演:エリアス・ムバレクフランコ・ネロ

 

 

▼これはきっと、小説の方がおもしろい。

 

 

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<今日のいちまい>

わたしは、国葬反対派。

安倍がどーのこーのの不満もあるが、実施決定プロセスが独裁すぎて納得できない。

岸田は「わたしは、人の話を聞く力がある!」と言うて、コロナ対策に関してはウロウロウロウロ迷走してたのに、国葬はこんなに反対意見があるのに、こないに強引に決行する姿勢に不信感しかない。けっきょく、「人の話を聞く」はポーズかよ。反対派の意見を完全無視って、プーチンか!いつから、独裁政権になったの、日本は?!

 

そもそも国葬なのに、天皇が出席しないって、認めてないってことちゃうの。天皇の正式なコメントもまだ出てないんちゃうかと。この矛盾について、メディアがつっこんでないことも、イヤやわ。

 

 

概算で16億円というてるが、締めたら20億を超えるやろう。20億を日本の納税者数740万人で割ると、一人当たりの負担は、270円。

 

270円。

 

たかが270円なのか、270円なのか?!

パン1個、余裕でかえるし、カップラーメンも余裕で買える。1日の飢えをしのげる値段なのだが・・・。