映画 パピチャ 未来へのランウェイ これは女性にとって地獄の入り口 | 気むずかしい いろいろ

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後輩、神社・読書・心理・呪いと祟りも。

アラブ諸国の歴史的背景をあまりにも知らな過ぎて、

どうして人々がイスラム原理主義に希望を託すのか、

なぜ女までもが女の自由を奪う教えにすがるのか、さっぱり分からない。

 

どうして子供の未来を、夢を、創造を、自由を、人生を奪う?

 

わたしはこのブログで何度も書いているが、

暴力と殺人を正当化する宗教を、全面否定する。

 

とても残念だったのは、

この映画を観た若い女性の感想に

「ネジュマ、わがまま!」ってコメントが多いこと。

どうしちゃったんだろうか。

あまりにも日本の現状とかけ離れているから、自分事として置き換えられないのか?

 

日本はアジア諸国の中でも女性の社会進出はかなりニブイ。

女性の首相はまだ出てないし、候補者すらいない。

 

そんなフェミニズムはどうでもいい。

ただ、この映画に出てくる男たちに「おまえら、なにさま?

ぐらいには思ってほしい。

こんな理不尽なことに思考停止していたらアカン!

 

ここに出てくる男たちが言うてるのは、今の日本に置き換えたらこんなカンジなんだよ。

 

おまえら女は、着物きて下駄履いて、メシ作って、家をキレイに磨いて、

旦那や、父親、男兄弟の帰りを待ってろ。

働かずに、男の稼ぎでおとなしく暮らしてろ。

Youtuberになりたいだと?女は他の男の前にでるな。外に出るな。

Twitterも、インスタもアカン。

自粛警察(女限定取締)に殺されてもオレはしらんで。

それがイヤなら、夢も、友達も、親も捨ててオレと結婚して韓国に移住しよう!

オレが連れて行って“やるよ”!

 

って、付き合って間もない彼氏に言われたとして、

「わかった!」ってついて行けるか?

「はぁ?オマエなにさま?韓国いって何ができんの?移民生活って大変やけど覚悟できてんの?」ってならないのか?

 

“わたしなら彼氏についていく”だ、“ヒジャブかぶって家にいれば迷惑かからない”だ、

どうしちゃったの?

こんなコトじゃ、だんながDVしても、やられっぱなしの我慢人生になっちゃうよ。

昭和初期の耐える女にまた逆戻りしているのだろうか。

 

確かにこの映画は、“事実を基にした映画”としては客観性が少し欠けている。

カメラとネジュマの距離が近すぎて、

ネジュマの激しすぎる感情に圧倒され、引いてしまう人もいるだろう。

 

だけど、圧倒的な武力で無理矢理女性を制圧しようとしている人たちに、

これぐらいの怒りを持って立ち向かわないと、あっという間に洗脳されて、

抵抗する術も、気力も奪われてしまう。北朝鮮のようにね。

思考停止は、“凡庸な悪”。

 

原理主義者たちの女性制圧は、すぐに服装や行動制限だけで終わらなくなる。

10歳に満たない子供を無理矢理結婚させたり、

婚前交渉が発覚したら女性だけが殺されたり、

家族内で強姦されることもある。

もう、“人”として扱われなくなるのだ。

 

ここに描かれているアルジェリアの90年代が、

そんなクソみたいな価値観の入り口だったのかと思うと、やるせない。

どうしてこの国の男どもは、女をおさえつければ国がよくなると思うのだろうか。

 

イスラーム法を厳密に守れば、神が国を守ってくれると信じているのだろうか。

この世に、神なんぞおらん。というか、おらん方がマシや。

 

 

昔読んだ、イスラム教の行き過ぎた恐ろしいノンフィクション3冊の内容が、

記憶の奥底から一気に思い出され、本当にいたたまれなかった。

 

 

↓恋人と婚前交渉したことを兄が知り激怒し、全身を焼かれた女性の実話。

 
 
 
 
 

 

 

↓強制結婚後、女性器切除を旦那から強要され、寸でのところでアメリカに亡命したが、

 アメリカでの移民生活でも地獄を味わった女性の実話。

 

 

↓生理が始まる前の子供の時に女性器を切除された女性の実話。

 イスラム教の教えよりも、儀式的要素が強いが。

 

 

 

人はカンタンなことから強制し、徐々に要求内容のハードルを上げて、最後にはすべてを強要する。

交渉上手な人が使う交渉術の基本だが、宗教家といわれるビジネスマンもよく使う手口。

 

こういう現実を知っておかないと、あっという間に利用される側になる。

 

 

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2019年/フランス・アルジェリア・ベルギー・カタール

監督:ムニア・メドゥール

出演:リナ・クードリ、シリン・ブティラ、アミラ・イルダ・ドゥアウダ、ザーラ・ドゥモンディ