重たい映画だった。
子供の脳死。そして臓器提供。
脳死は死なのか、生なのか。
私には子供がいないので、感情移入するポイントがなく、
涙が出る場面はどこにもなかったが。
脳死した娘の脊髄に電気信号を送り、
自由にあやつり満足げな笑顔をうかべる母親の狂気にぞっとした。
開発研究員が、ロボットよりも自分の体を動かす方がいい!と言うが、
自分の意志と関係なく、手足を動かされるのは、
ロボットと変わりない。
東野圭吾らしいゾッとする人間の狂気だった。
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2018年日本
原作:東野圭吾『人魚の眠る家』
監督:堤幸彦
出演:篠原涼子、西島秀俊、坂口健太郎、川栄李奈、山口紗弥加、田中哲司、駿河太郎、田中泯、松坂慶子