何度、申し込んだかわからんぐらい、なかなか当たらない「無学の会」。
笑福亭鶴瓶が、師匠である笑福亭松鶴の住居跡に
小さな寄席小屋を作り、そこで月1回トークライブを行う会。
ここに当日まで知らされない秘密のゲストが登場するのだが、
大竹しのぶや、小栗旬などすっごい大物が突然でてきたりするから、
一見の価値ある会で、大阪ではかなりの人気。
開催が決まるのはいつも2週間前。当選発表は4日前といういつも急遽開催。
2015年から毎月申し込んでいたのだが、ようやく当選。
抽選になったのがつい最近で、それまで先着だったから受付5分後には完売。
それぐらい入手が難しい会に、ようやく当たった！
当選メールを見た時、電車の中だったが、ガッツポーズした。
南海電車の「粉浜駅」という超マイナー駅で降り、歩いて3分のところにある。
所狭しと一軒家が並ぶ住宅街だ。
指定席はなく、チケットの整理番号順に開場時間までに並ぶ。
開場後に行ったら、後ろの方に座ることになる。
といっても、会場は狭いから見えないことはない。
客席は10畳ぐらいのスペースに80個の丸いパイプ椅子が並べられている。
隣の人とくっつくぐらいの距離で座る。靴は脱がない。
ホールで言うと、最後尾でも4列目ぐらいの距離。
1.0ぐらいの視力があればぜんぜん大丈夫。
15時になって鶴瓶が登場。
前回の無学から1ヶ月間にあった出来事を話す。
鶴瓶さんはおかしな人を引き寄せる力がある。
とても面白い68歳だ。
40年来の付き合いのある「淀川」という人の話で盛り上がる。
鶴瓶噺でもそうだが、この人の周りで起こる出来事は神がかってる！爆笑！
そして、ゲストは「スリムクラブ」。
謹慎解除後、まだ間が開いてない時期でのゲスト。
登場するなり深々と頭を下げる二人。
ながく、ながく、ながく頭をさげる。
そしてカンタンに経緯を話をしはじめる。
一席やってと呼ばれた飲み屋のパーティーにでかけたら、
たまたまそのお客さんに一人だけ反社がいただけの話らしい。
たったそれだけのことで、謹慎約1ヶ月。
その間、収入ゼロ。
二人の経緯はよく知らないが、真栄田が内間に謝っていたから、
真栄田がもってきた話なんだろう。
ビートたけしの単独ライブで、たけしも言っていたが、
芸人はあやまっちゃダメなんだと。
ビートたけしは、襲撃事件を起こし、人を傷つけたけど、
一度も世間様に謝らなかったと。
お客さんが笑えなくなるから、謝っちゃダメだとしきりに言っていたな。
鶴瓶も2回ほど、下半身をTVで露出してTV業界から干されている。
それをネタに「オレ、反省してないもん」という。
昔の芸人は、揉め事は日常茶飯事だった。
あまりにも謝る二人に、なんで世間はここまで謝罪は求めるのかと不思議に思う。
そして無責任に記事にする雑誌社のやり口にも、イヤな気分になる。
きっと、ろくでもない職場なんだろうな。
さて、スリムクラブ。
初回の登場では固ぐるしく、完全アウェイのお客さんの反応をうかがうようだったが、
こんな小さな箱で、彼らの態度を見て拒否反応する人なんていなく、
笑えるところでは、ちゃんと笑うと、緊張がほどけて、照れていた。
「うれしくてお客さんの顔をみずらい」と言っていたw。
真栄田がリラックスする姿を見て、
とてもいい笑顔をする内間。
内間の久しぶりの笑顔をみて、よろこぶ真栄田。
お互いにリスペクトしあってるいいコンビなんだな。
M-1に挑戦するみたいだから、応援してみよう。
内間の幼少期の母親の教育方針をきいて、驚いた。
教育方針と現時点のギャップが激しく、
母親はなにを目指さそうとしていたんだろう。
多少の無感情ではあるが、ひん曲がらずに今に至る姿にちょっと感動。
親を怨む人もいれば、ありのままを無感情に受け入れることもできるんだな。
すごいな。。。。
ラスト、スリムクラブの新ネタ漫才で終了。
M-1で準決勝になった時のような、あの独特の間が面白い。
こうなったら応援するしかない！
鶴瓶はこの会にくるゲストのことをちゃんと調べてから会に挑むんだそうです。
そのノウハウがおもしろく「A-Studio」という番組ができたんだそうです。
すごい68歳やな。やっぱり芸能の世界に生きる人って、すごい努力してるんだなと改めて思う。
あっと言う間の2時間。
おもしろかった。きっと誰がゲストで来ても、そのゲストの事を好きになるんだろうな。
楽しい2時間だった。
次、当選するのはいつだろう、、、。