ドラマ 潤一 主人公の潤一について何も明かされないどらま | 気むずかしい いろいろ

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CSで一気放送していたので、観てみた。

全六話で、毎回潤一の相手となる女性が変わる。

このドラマのおもしろいところは、女性が主役で潤一が脇役でいるところ。

 

6話通しても、潤一と言う男の招待が一切語られない。

本名なのか、苗字はなになのか、何を考えてプラプラしているのか。

それらが一切、語られない。

 

なのに女性たちは、一瞬で潤一という男に恋をし、

カラダの関係をもったり、もたなかったり。

 

セックスシーンはほとんどない。濃厚なキスシーンがあったり、なかったり。

性描写は控えめ。

 

漠然とした不安と不満を抱える女たちの前に現れる潤一。

ひょろひょろとした細身の長身、そして男前。

否定も肯定もしない若者。

そんな若い男と女たちは一瞬で恋をして、一瞬でふっきる。

 

潤一の服に注目して見ると、

最終話でつながるのだが、ほぼ全員、同時進行で進んでいる。

松坂桃李の「娼年」とは違う、つかみどころのない男。

潤一はなにも求めていないし、なにかを与えようとしない。

不思議な存在だった。

 

主役を演じた志尊淳は、ドラマ「Heaven?」でちょっとみただけだが、

こんな落ち着いた演技もできるんだと思った。

ハイテンションが彼のキャラクターだと思っていたから、意外だった。

 

日本の若手俳優は、いろいろ育ってきているんだな。

だから作る側の監督も、どんどん映画を作りたくなるんだろうな。

 

昔、アイドル全盛期の映画は、ほんまにヒドイ映画多かったから。

ようやく邦画も日本のドラマもみれるようになってきた。

 

 

 

江口のりこの回が好き。

 

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2018年日本

企画:分福是枝裕和

原作:井上荒野

出演:志尊淳藤井美菜夏帆江口のりこ蒔田彩珠伊藤万理華原田美枝子