映画 純平、考え直せ | 気むずかしい いろいろ

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野村周平、山崎賢人、福士蒼汰の判別ができない、、、。

3人とも演技うまいと思うのだけど、映画を観ても顔の区別がついてません。

 

さて、この映画の原作は、私の好きな奥田英明の小説。

2011年に単行本が刊行されて、すぐ読んだ。すぐ読めた。

奥田英明の小説は、テンポが大事。

 

この映画も、いいテンポで進んでいた。

 

ヤクザの下っ端構成員の純平に、

親分から敵の組の親分のたまを取って来いと言い渡される。

そこから、たまを取りに行くまでの

「この金でうまいもんでも喰ってこい」期間の純平をおったお話。

 

インネンつけにいった不動産屋で知り合った加奈と、

短い期間、恋に落ち、

加奈がSNSで人を殺そうとしていることを実況し、

ネット住民に叩かれたり、励まされたり。

 

はじめは他人事のように感じていた加奈とネット民が

徐々に純平の純粋な生き様に感化され、

純平を止めようとあれこれする、単純なお話。

 

これが書かれた2009年はFacebookもツイッターもなかった時代だから、2ch想定。

 

新しいツールの新しい使い方を思いついて、小説にするところが、

奥田英明、流石だなと思って読んだのを思い出した。

 

 

 

私がこの映画で気に入ったのが加奈役の柳ゆり奈の脱ぎっぷり。

 

最近の女優さんはCMイメージがあるから、なかなか脱げなくなってる中で、

これはなかなか頑張りはった。

いい度胸だし、演技もよかった。

 

 

そして、加奈に執着する陰湿な不動産屋の男役、岡山天音。

25歳なのに、30半ばのイヤな男の雰囲気がある。

この人、いいバイプレーヤーになりそう。

 

野村周平は、まぁ、こんなカンジだろうね。

下っ端ヤクザ役で、街の人に愛される役をうまいこと演じている。

けど、これでは記憶に残らんから、また顔忘れるだろうな。

 

 

最後はいい余韻だった。

 

 

 

 

2018年日本

原作:奥田英朗

監督:森岡利行

出演:野村周平、柳ゆり菜、岡山天音、佐野岳、戸塚純貴