毎年、6月くらいからでしょうか。
 アジア太平洋戦争の惨状を伝える記念の日の報道が続く季節が巡ってきました。
 夏の出来事からすれば、

6月23日(1945)の沖縄慰霊の日、

7月7日(1944)のサイパン島守備隊全滅の日、

日本の各地方における終戦間際の空襲被害が発生した日(1945)、

8月~9月にかけ実施された指定都市の国民学校学童疎開(1944)

そしてヒロシマ・ナガサキへの原爆投下の日(1945)、

さらに8月15日の終戦記念日(1945)へと続いていきます。
 8月5日に「学童集団疎開体験者の証言を聞く会」を開催する関係かもしれませんが、新聞社やケーブルテレビからの取材依頼連絡が入るようになりました。
 あれから79年を迎えようとしています。
 何を考えなければならないのでしょうか。
 どんな行動を起こさなければならないのでしょうか。
 人はそれぞれであり、考えや立場もそれぞれです。
 しかし、それぞれに考え、行動することが求められている79回目の夏です。
 大田市の学校で平和学習のお手伝いに入った際、地域の90歳を超える方々から直接お話を聞く機会がありました。
 また、他地域のある学校では、「この前のお話を聞いた後、私の家で大きいおばあちゃんから戦争中の様子について話を聞いたよ。」
と教えてくれた子ども達もありました。
 戦争の記憶を記録に、戦争の記憶を次の世代の記憶へと繋いでいく。

 記録された記憶を、再び次世代の記憶とするための必要な手立てとは。
 私は、私たちは何から始めなければならないのでしょうか。

【写真 ヒロシマへの修学旅行】