2024年4月30日のブログで、高尾山歴史探訪登山の様子について紹介しました。
 その際、確認できた戦争遺跡は数々ありました。
 最初に出会ったのは、
西側のレーダー施設基礎跡【写真①】です。
 登山道から少し離れているため、その場所はわかりにくいです。
 現在、周囲は樹木に覆われており遠くを見渡すことはできません。
 当時は、レーダー監視方向の西側には樹木がなかったのではと思われます。
 次に出会ったは、登山道脇に設置された
防空壕跡【写真②】でした。
 レーダー施設を攻撃された際の避難場所で、東西レーダー施設の中間に設置されました。
 その先に、かなりの広さをもつ平坦な兵舎跡があり、兵舎の基礎や
竃跡【写真③】が確認できます。
 また、山頂には東側レーダー施設基礎跡と
見張り台跡【写真④】が確認できました。
 毎年、高尾山には多くの登山者があります。

 案内板や説明板が設置されていると、登山客の高尾山の歴史に対する関心を、より一層高めることができるのではないでしょうか?
 当時の建設に関わった方の証言も伝え、当時の様子をよりリアルに登山者が描ける工夫が必要だと思います。
 戦争遺跡の保存とともに、
そこに「あること」を、より多くの人が「知ること」こそ戦争遺跡が保存される上で必要だと思いました。
【写真① 西側レーダー施設基礎跡】

 

【写真② 防空壕跡】

 

【写真③ 兵舎跡の竃跡】

 

【写真④ 見張り台跡】