2024年度が間もなくスタートしますね。
 新年度、新学期、新入職員、新入生…と、世の中全体が華やぐ4月を迎えようとしています。
 各学校においては、新年度の教育課程がスタートします。

 小学校6年生の修学旅行や、それに関連する平和学習の計画も具体的に検討・実施されることと思います。
 私たちの会が提案する「私たちのふるさとに戦争があった頃」の授業実践が、より多くの学校で実践されるように新年度も声がけや情報提供を積極的に進めていきたいと思います。
 
今年は戦後79年目、そして学童疎開実施80年目にあたる年です。
 その時、国民学校6年生であった子ども達は、今年92歳を迎えることになります。
 

 遠い遠い昔にあった戦争を、現在の小学校6年生が今の視点から学ぶこと。
 戦争の時代に生きた当時の6年生達は、何を見て何を感じたのか…。
 79年という時間を超え、今の自分の感覚を大切にしながら、当時の子ども達と向き合う学び。

 この体験や視点が、今を生きている子ども達と「遠い昔にあった戦争」とをつなぐ大切な入口になります。
 
 
広島平和記念資料館では、3月1日から9月10日まで企画展「ともだちの記憶」を開催しています。

 資料館のホームページには、次のような言葉で企画展が紹介されています。
 

「ヒロシマを生き残った中学生には、死んだ友達に対する後ろめたさのようなものがあります。

 街を歩いているとき、愛する人と手をつないでいるとき、子や孫の成長を目にしたとき、親の老いを感じたとき、ふっとあの日のことがよみがえってくるからです。
 今回の企画展では、遺品や絵・証言により、少年少女の生死を分けた状況や、生き残った生徒の苦しみや負い目、そして友を思い、鎮魂の願いを込めて残した記録を紹介します。」

 

 昨年度と同じではなく、前年度より少しでも学ぶ者の視点に寄り添って。

 これからの「新しい平和学習」の在り方について考え、実践していくその小さな一歩が、

 学ぶ者の心に触れる平和学習につながっていきます。 
 新年度も、多くの子ども達や先生方と出会い、共にしっかり学べる機会を楽しみにしています。

 

   【ポスター「ともだちの記憶」から】