永井隆記念館を訪ねて感じたことは… | PIECE of PEACE 島根教師の会

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 島根県雲南市三刀屋町にある永井隆記念館を先日訪ねました。
 平日の午前中だったこともあり、静かな雰囲気の中でゆっくりと見学することができました。

 記念館入口にある頌徳碑に刻まれた永井隆博士の人間性をあらわす言葉が、心に強く残りました。

 記念館の展示品ひとつひとつは、この三つの言葉に集約されるものばかりだったからです。
「如己愛人」わが身に対するごとく人に尽くし、我を忘れて人のために生涯を生きた「愛の人」
「平和を」人を愛するゆえに平和を愛し、重病の床から世界に平和を訴え続けた「平和の使徒」
「亡びぬものを」学問芸術を愛し、信仰を尊び、常により高い真善美にあこがれて永遠に滅びぬ価値を追求しつづけた「努力の人」

 入館して最初に、永井隆博士の生涯についての16分間の動画を視聴しました。

 その後、展示室で資料を見て、最後に長崎浦上地区の人々の手によって造られた「如己堂」(生誕100年を記念して記念館に建立)を見学しました。
 如己堂は畳2畳ほどの小さな建物でした。

 しかし、死の床にあっても世界へ向けて平和の尊さを発信し続けた永井隆博士の志の高さに触れた瞬間でした。
【▼記念館の展示室】

【▼庭園内の如己堂】