オトコのパリ事情。毎週更新!を目指してます。
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2018-06-19 22:59:27

思春期は、写真家の目にどう映るのか。

テーマ:パリの散歩とパリ事情

 

パリの郊外 Cergy (セルジー)という街で

『Festival du Regard』という

写真展が開催されています。

 

 

 

セルジーはパリの中心から北西へ郊外高速鉄道RERのA線に乗って約40分ほど。

パリが7つ入ってしまうほど壮大な自然公園に抱かれ、

緑と都市が一体になったような街には大学や美術大学もあって、

若者の街、のイメージも持っています。

 

 

この展覧会は今年で3回目。

今回のテーマは「Adolescence アドレサンス

「若者」の意味でよく使われますが、

日本語でいう「思春期」のニュアンスがある言葉。

おおむね13~18歳くらいの若者たちを指すようです。

 

 

子供から大人へと変化する時期の

多感な少年少女たちの生活、感情、人間関係・・・。

人によっても、あるいは文化、国によっても違うであろうその現れ方、

いろいろな側面を、写真家たちの視点=Regard で探る試みです。

 

 

 

フランス人を中心にさまざまな国籍の写真家がセレクトされた展覧会。

この中に一人の日本人写真家、野中玲子さんがふくまれていました。

 

 

 

美しい公園に繰り広げられた展示会場。

その静かな水辺の一角に並べられた彼女の写真。

 

テーマは「双子」です。

 

 

自身も双子である野中さん。

双子であることが人生に大きな影響を及ぼしている、と語る彼女は、

時に神秘性すら秘めた双子という人間の関係にずっと焦点をあてて

作品づくりをつづけてきました。

 

 

©Reiko NONAKA

 

 

シリーズの名は「Double Vie」

 

ちょうど写真の中央を中心に、左右対称のイメージに見えながら

折って重ね合わせると小さな相違が見えてきます。

写真のように、つねにふたりはつながり、何かを共有し、絶対に離れることはないのに、

それぞれがそれぞれの人生を生きている、という現実。

 

 

写真そのものも、現実の映り込みであり、そこにはもうひとつの存在がある・・・。

この「双子」「写真」というダブルの像がこのシリーズを生みだしたといいます。

 

 

彼女は日本とフランスを中心にさまざまな人種の「双子」を撮影。

双子それぞれの話を聞き、そのストーリーをもとに

彼らの持ち物の中から、その人生を象徴しているオブジェを選び、

彼らの空間にシンメトリーのイメージを構成していきます。

 

 

 

これまで数多く撮影してきた「双子」の作品の中から、

本展覧会では「Adolescence」のテーマにそって、

その世代の双子の写真が選ばれました。

 

そうでなくても複雑な思春期に、双子はどのような思いで

その季節を通り過ぎていくのでしょうか。

 

 

写真展のコンセプトには

「(子供と大人という)ふたつの世代のあいだのこの時期を、

ステロタイプに陥ることなしにどう表現することができるだろうか」とあります。

野中さんの写真はまさに、

誰もが経験するはずの「青春」の一コマだけれど、

そこにさまざまな未知のストーリーがあるんだということを

想像させてくれる作品でした。

 

他にもフランスでいま注目される写真家を集めたこの展覧会。

水と緑がキラキラと輝くCergyの街にちょっと足を伸ばしてみてはいかがでしょう?

 

 

 

『Festival du Regard』

2018年6月8日(金)〜7月8日(日)

会場:Le Carreau (3-4 rue aux herbes 95000 Cergy-Pontoise)

およびParc François Mitterand

(RER-A線 Gare de Cergy le Haut 行きでCergy Préfecture 駅下車)

 

水曜・金曜12:00-18:00、木曜12:00-19:00、土日14:00-18:00

公園内は公園開園時間による

 

 

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2018-05-12 00:26:51

パン屋難民から脱出か?

テーマ:フランスは美味しい!?

 

パリに住んでいると

 

「パンがおいしくて良いよね〜」

 

と日本の皆さんに言われたりして、それは事実なのですが、

日本ですべての寿司屋がおいしいわけではないように、

パリでもすべてのパン屋がおいしいわけではなく、

おいしいパン屋に近くにあるとは限らないわけです。

 

 

我々夫婦が住む15区のはじっこは、実はパン屋に恵まれていません。

 

なにぶん「場末」なもので、

東京のラーメン通りみたいにケバブ屋が並び(なぜ?)

レストランはステーキが名物♡とか意味分からず

そしてパン屋はどこも残念な店構えで、なんかパリらしさに欠けています。

要はオトコらしさ満点。

 

パン屋はざっと1km圏に5軒ほどあるのに、どこも

「・・・」

 

 

それでも店によって得意不得意があるので、

バゲットはここ、クロワッサンはここ、ケーキはここ、と使い分けて、

なんとか凌いできた我々はそう「ランチ難民」ならぬ「パン屋難民」。

 

 

よくフランス人たちが我慢しているなぁと思っていたら

先月のこと、いつもの買い物に行く通り道に異変が。

なんにもない通りに突如おしゃれな店・・・

 

 

パ、パン屋。そう我々の地区になかった

「ブーランジュリー」風情のパン屋。

 

(フランス語ではみなおしなべて「パン屋=boulangerie」ですが)

 

 

店内もいい感じで、

なによりパンたちの顔が生き生きとしています(ほんと)。

 

 

バゲットのトラディション(伝統製法で造られたパン)を頼むと、

そこにはBaguette des Copains(友達のバゲット)とタイトルが。

「どうしてこの名前?」と聞くと、

 

「この界隈の皆さんに仲間みたいに感じてもらえたらと思って」

 

と奥にいた店長らしき人。

 

もうひとつカンパーニュ(田舎パン)のようなものがあったので

それもお願いすると、その店長が

「ちょっと待ってね」とオーブンのところへ。

 

 

「これがカンパーニュ」

 

いやいやさすがにそれは・・・

こんなカンパーニュ見たことないし。食べるのに1ヶ月かかりそうだし。

 

うちが買ったのはこの程度。

 

どれも味は格別です。

 

ここ、実はボルドーのブーランジュリー Le P'tite Boulangerie

満を持して首都に乗り込んできたパリ1号店

 

フランス産のBio(有機)小麦100%

少量でシンプルなメニューだけど

正真正銘の職人仕事

 

をコンセプトに造っているのだそう。

 

いまのところ人気は上々のようです。

しかしなんどもいうようですがパリの端っこ。

あきらめないで続けてほしいなと、切に願う今日この頃です。

 

 

 

 

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2018-05-07 16:44:31

フランスのゴールデンウィーク。

テーマ:パリの散歩とパリ事情

 

日本のゴールデンウィークのように決まった日程ではないですが、フランスも5月は祝日が多い時期。暦によってはゴールデンウィークのような長い休暇が手に入ります。今年は5月8日がナチスドイツからの解放を記念した第二次世界大戦の戦勝記念日。10日はキリスト教の昇天祭の祝日。そして12日は土曜日。あいだの9日と11日は平日ですが、フランスでは「pont(橋)」としてあいだの平日を休みにする会社、休みにしてしまう人も多いです。

 

というわけで人によっては火曜日から日曜日まで休暇。残念ながらこれは公式の「pont」ではないので、学校に行く子供たちにとっては飛び石連休になりそう。

 

昇天祭の祝日は毎年日程が違うため(来年は5月30日!)、大人達はここぞとばかりに休む人が多そう。子供たちはもう4月の終わりに2週間の学業バカンスをとっているので、これ以上休んだら勉強になりませんね。

 

今日のパリは最高気温が27度。この季節に天気が良いと居てもたってもいられないフランス人たちはつかの間の夏にやや興奮ぎみ。ピクニックに出かけたり、パリの真ん中ならチュイルリー公園で日光浴をしながら読書したりおしゃべりしたり、ともかく散歩してみたり走ってみたり、カフェのテラスの狭いテーブルで食事したり、せっせと初夏を楽しみます。

 

 

写真はチュイルリー公園。冬だけの観覧車がすっかり定番になり、水辺は椅子取り合戦状態。赤くなるだけなのに、なぜか肌を焼きたがる人が男女を問わず多いのが不思議。

 

 

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2018-04-04 05:29:26

どこまでボンジュール?

テーマ:喜怒哀楽のフランス生活

日本の方向けのフランスガイドブックや情報などを見ると、

 

「お店では”ボンジュール”と挨拶して入りましょう」

 

というアドバイスを目にします。

大きなショッピングセンターなどで

入口の警備員に挨拶する人はまれでしょうが、

小さなブティックやお店では、確かに挨拶は大事。

 

 

ほかに、フランス人はこんなところで 挨拶します。

 

 

たとえば、同じアパルトマンの住人同士

 

知っている隣人はもちろん、知らない相手でも、

建物内や敷地内ですれ違うときには

ほぼ必ず「Bonjour ボンジュール」「Bonne soirée ボンソワレ(こんばんは)」

と挨拶しあいます。

 

 

(cinéma arte)

 

そして オフィスのエレベーターなどに入るときにも、

中に人がいれば、それが知らない人でもお互いに挨拶。

 

場合によっては自分のフロアでエレベーターを降りるときにも、

「Au revoir オルヴォワール(さよなら)」とか「Bonne journée (よい一日を)」

と言ったりします。

 

 

 

(Le Parisien)

 

スーパーのレジでも、

自分の番が来たら必ず挨拶です。

 

行列の時は待っている間にレジ店員と目があったりしますが、

そこは「ボンジュール」と言いたくなるのを我慢して

お互い微妙にそ知らぬふり。(挨拶してもいいんですけど)

 

いざ自分の番が来たら「ボンジュール」と言って、

会計が終わったら「Merci メルシー」

そのあとに「Bonne journée (よい一日を)」を付け加えたら

相手も「Merci, à vous aussi(ありがとう、そちらも)」と返ってきて、

気持ちのいいコミュニケーションになります。

 

 

 

(wikipedia)

 

そして興味深いのは「バス」

 

バスに乗るときに運転手さんには

たいてい挨拶しますが、中には言わない人もいます。

 

でもなぜか途中で運転手が交代する時には、

出て行く運転手さんが「皆さんさようなら」と言うと、

車内の乗客が声をそろえて

 

「さよならムッシュ~」

 

とやります。

もちろん乗ってきた運転手にも声をそろえて「こんにちはムッシュ~」

これには最初ちょっとびっくり。

 

 

意外なところで小さな文化と風習の違い。

まだまだ毎日が発見です。

 

 

 

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2018-03-21 19:11:29

「クプカ」展。知られざる画家の、知っておくべき足跡。

テーマ:楽しく美術史&美術館

 

「クプカ」と聞いて、あなたは何を想像するでしょう?

 

知っている人なら

「20世紀の頭くらいのピカソとかと同じ時代の画家さんだっけ?」

 

知らない人だと

「最近よくある変わった雑誌の名前か、北欧からきたショップかな?」

 

とそんな感じでしょうか。いずれにしても、あまり知られた名前ではありません。

 

パリのグラン・パレで本日3月21日から始まる

彼の回顧展のプレビューに行ってきました。

 

 

フランチシェク・クプカ。

そう彼はフランスで活動した20世紀前半を代表する画家。

当時ボヘミアと呼ばれていた現在の東欧チェコに生まれ、

プラハやウィーンで美術を勉強したあと、25歳で19世紀末のパリにやってきます。

 

 

よく美術の歴史本に載っている作品は、主に彼の後半生に描かれたもの。

 

 

 

しかし今回の展覧会では実にバリエーション豊かな

彼のスタイルが明らかになります。

 

 

抽象の画家が若い頃は普通の風景画を描いていた

というようなことはよくありますが、

クプカが描いていたのは、あまり普通な感じではありません。

 

 

「L'argent(お金)」とタイトルのついた作品では、

お金を象徴する怪物が女性にすり寄っていたり。

 

 

 

とても幻想的で、どこかSFチックなモチーフ。

 

絵画の歴史では「象徴主義」とか「神秘主義」と呼ばれていますが、

あえて簡単にまとめれば、

それまで流行っていた風景画や、

その一瞬の光とイメージを切り取った印象派のようなものではなく、

心の中の理想の世界や、見えない神秘の力を感性で表現しようとした運動です。

 

 

はじめはフランスやイギリスやベルギーで流行し、

よく知られている画家ではフランスのギュスターブ・モローとか

イギリスでは『オフィーリア』という水に浮かんだ美しい女性の絵で有名な

ジョン・エヴァレット・ミレーなどがいます。

それが東欧にまで広がって、クプカも影響されていました。

 

 

一念発起して東欧から憧れのパリにやってきた彼はその独特の画風を

本の挿絵などイラストレーションの世界で発揮します。

 

 

 

それがやがて一世を風靡するフォーブ(野獣)派や、

キュビズムから枝分かれしたオルフィスムという芸術運動に向かい、

さらにそこから抽象の世界へと向かっていくのです。

 

 

 

 

 

抽象的な絵画はいきなり生まれたのではなくて、

新しい表現のしかたをこの時代の芸術家たちが模索していく中で、

形づくられていったもの。

 

クプカはそのパイオニアとして、数々のトライアルをし続け、

我々がいる「この世界」を新しい方法で描く、独自の抽象表現に辿りついたのです。

 

 

 

 

彼のそんな「試みの足跡」を辿りながら、

この時代の絵画の潮流も見えてくる、グラン・パレの展覧会。

 

 

今はまだ凍るような寒さが残るパリですが、

展覧会は暑く賑やかな季節に変わっているであろう

7月30日まで開催です。

 

 

Kupka - Le Pionnier de l'abstraction 

「クプカ - 抽象の先駆者」

Grand Palais グラン・パレ

2018年3月21日〜7月30日

 

 

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