西の国から~#7・帰郷 | 「ハゲ」じゃなくて「まだ生え揃ってない」だけ…。

「ハゲ」じゃなくて「まだ生え揃ってない」だけ…。

46歳にもなって、いつまでもこんなくだらないコトばかり考えてていーんだろーか・・・(^^;

<つづき>


スペインには「BAR(バル)」という大衆酒場があり、手頃な値段で飲み食いできる。
夕食前に、スペイン語堪能な女子大生Y美ちゃんが夕食後にどうしてもバルに行く、と言っていた。誰も行かなかったら一人でも行く!と言っていた。<若い女のコを一人で行かせるワケにはいくまい!>という正義感に駆られて、O江さんとボクはボディーガード兼スポンサーとしてY美ちゃんに随行することにした。下心などない。あるワケない。ないったらないっ!
夕食を終えてホテルに帰るや、すぐにロビーに集合したボクたちは、Sっちも交えて4人で近くのバルへ急行。不機嫌な店員のねーちゃんが目の前をがちゃがちゃ片付けたり床をモップ掛けしたりシャッターを半分下ろしたりするのにも負けず、3時間近くも飲んだくれたのでした。しめて50ユーロほど(約7,000円)なり。激安!
ああ、泥酔のマドリードの夜は更け行く…。


日付も変わり、深夜1時を過ぎてホテルの部屋に到着。殊勝にもバスジェルを入れてブクブクの泡を立てたバスタブに入浴し、思わず「う~っ。」と快楽の声が出てしまう。にゃはは。
<やっぱ風呂上りはセルヴェサだよねっ!♪>と、ミニバーの缶セルヴェサをぷしゅっ!と開ける。飲んだ翌朝の酒を「迎え酒」というが、こういうのは何て言うんだろう? 「見送り酒」とでも名付けようかしら。
が、さすがにボクの飲酒タンクのインジケーターも「F」を指しており、少々残したまま就寝。日頃<酒の一滴は血の一滴>を座右の銘としているボクは、少々ここで反省するのであった。

翌朝、モーニングコールの音で起床。体内には高濃度のアルコールが検知されるが、前日買った1.5リットルボトルのミネラルウォーターを牛飲していざ出陣。
あ、そうそう。モーニングコールで思い出した。モーニングコールの声にスペイン語で「オラ!」とか「ブエノスディアス!」とか律儀に返事をしていたボクが、「あ、これって機械が自動的にしゃべってやんの」と気づいたのは旅行2日目でした…。


今日はバルセロナの市内観光。第一の目的地は世界3大美術館のひとつ「プラド美術館」。ゴヤの像が我らを迎えてくれる。
空港にあるような金属探知機をくぐり抜け、厳重なセキュリティにびっくりしながら入館。でも、ここって写真撮影はOKなんだよねー。不思議。
マドリード市内の案内は現地の日本語を話せるマリアさんというガイドさんだったんだけど、このガイドさん、ボソボソしゃべるので何を言っているのかよく聞き取れないんだわ。プラド美術館は、このガイドさんが案内してくれるということだったので、早々に「あ、こりゃあかんわ」と諦めモード。おまけに、深酒のために朝ガブ飲みした水のおかげでトイレにも行きたくなり、Sっちに「ひとりで勝手に観てまわります。集合時間にはちゃんと集まるからねー。」と、早速単独行動。
広大な館内をトイレ探して歩き回り、やっとのことで思いを遂げたあと、ひとりでガイドブック片手に作者名をたどりながら名画を鑑賞したのでした。

マハ

  <ゴヤ:裸のマハ>


プラド美術館を後にした一行は、マドリードの市内観光。スペイン広場、王宮、太陽の門広場(っても門はなく、名前が残ってるだけ)などを観てまわるが、マリア嬢のボソボソガイドには相変わらず辟易。「ミギテノホー、オーキュー、ガミエマース、オカノウェー(右手の方、王宮が見えます。丘の上)」って、5回も繰り返されてもなぁ・・・。

午後は、オプショナルツアーにて「古都・トレド半日観光」。ここでもマリア嬢のガイドは健在。「ヒダリテノホー、タホガーワ、ナガレマース(左手の方、タホ河流れます。)」も数回繰り返される。中でも、「ミギテノホー、ジョーヘキ、アリマース(右手の方、城壁あります。)」はいいとして、「ジョーヘキハー、タカイカベノコトデース(城壁は高い壁のことです。)」はいかがなものか。ボクたちゃ日本人だぜ、城壁の意味くらいわかるわっ!おまけに、城壁ってのは高い壁ってコトじゃないだろっ!
なんだかんだ思いながらも、トレドを観光。対岸から眺める風景はさすがに素晴らしかった。

トレド

ただ、このトレド。風景は素晴らしいのだが、街の人たちの心がけがなっとらんっ! 砂埃モウモウで家の改修はしまくるわ、工事車両は狭い道にドカドカ入ってくるわ…。こいつら、この街が観光で成り立っている部分があることを全く意識していない。「観たけりゃ勝手に来てみればぁ? わしら、自分の生活するもんねー。」というスタンスなのである。もーちょっと考えた方がいいぞ?トレダー(とは言わないか)達。
トレドでも大聖堂を見たりなんだったかよくわからなかったけど絵画を見たりして、クネクネと入りこんだ路地で先導するマリア嬢に巻かれたりなどしながらも、なんとか迷わずに観光終了。バスでマドリード市内に戻る。


このマドリードという街、すごい交通事情だぞ! 主要な交差点はラウンドアバウト(ロータリー)になっているんだけど、あっちからこっちからクルマが合流してくるわ、その間隙を縫ってバイクは進入してくるわ、こりゃすごい。少なからず運転には自信を持っていたはずのボクではあるが、この街では運転できそうにもないとココロで白旗を揚げたのでした。

しかし、よくもまぁあの状態で事故が起きないもんだ。あ、でももしかしたら事故は多発してるのかもしれないなぁ。なんせこの国、あちこち凹んだクルマが平気で走ってるしね。それと、買ってから一度もあらってないだろー!って感じのクルマもウヨウヨいるし。やはりラテンの血なんだろうか。


そんなこんなで半日観光を終え、<グレードアップ・プラン>の一流ホテル泊の親子をお下ろしした後、<スタンダード>のホテルに到着。市内は渋滞がひどいから<グレードアップ>と<スタンダード>間の移動だけでもヘタすりゃ30分くらいかかるんだよねー。前日夕食行くときもそうだったし、朝迎えに行くときもそうだったし、翌朝最終日の出発のときもそうだったし…。やはり世の中「カネ」だよなー。


その日も、Y美ちゃんが「今日もバルに行きます!」と宣言していたので、やはりボディ・ガード兼スポンサーとしてO江さんとボクもバルに同行することにすんなり決定。今回のメンバーは昨夜のSっちに代わり、これまた女子大生のMみちゃん。
女子大生たちの「O江さんってダンディーですよねー。あんなお父さんだったいいのにねーって二人で話してたんですよー!(はあと)」という言葉にゴキゲンなO江さんは、気前のいいバルのイタリア人マスターがドボドボ入れてくれるバランタインのロックを何杯も飲み干し、半ば意識不明に陥ったのでした。

バル

翌朝5:30起床ということもあり、この日は0:00にてバルを後に。
部屋に帰って、昨夜と同じよう殊勝にもバスジェルを入れてブクブクの泡を立てたバスタブに入浴し、思わず「う~っ。」と快楽の声が出てしまう。再にゃはは。
<やっぱ風呂上りはセルヴェサだよねっ!♪>と、ミニバーの缶セルヴェサをぷしゅっ!と開ける。連夜の「見送り酒」に挑むも、さすがにボクの飲酒タンクのインジケーターも「F」を振り切っており、また少々残したまま己の学習能力のなさに切なくなりながら就寝。日頃<酒の一滴は血の一滴>を座右の銘としているボクは、ここで大いに反省するのであった。


翌朝、モーニングコールで5:30に一旦起きるも、しばらくダラダラ過ごし、マドレーヌ1個と牛乳・ジュースおよび大量の水という朝食をとる。
渋滞し始めた市内を<グレードアップ>ホテル経由でバス移動し、マドリード空港へ。少々飛行機が遅れるも、アムス経由で無事(前述のとおりO江さんがおばちゃんの頭にジャンパーを落とすアクシデントはあったものの)関空に到着。


長時間の空のたびを癒すべく、梅田でお風呂に入ってサッパリした後、久々のお寿司に舌鼓を打って新幹線で帰宅。
おつかれさまでしたー!と、14時間の眠りに就いたのでした。

楽しかったぁ~っ!(*^_^*)/


<おしまい>


P.S. 長きにわたるご愛読、ありがとうございました!(*^_^*)