<つづき>
セビージャ郊外の高台の町・カルモナでの宿泊は<パレドール>という、城や修道院などの歴史的建造物を改装した国営の宿泊施設。
「国営の宿泊施設」と聞いたもんだから、どうせ「国民宿舎」みたいなモンだろうと思っていたものの、これがなかなか立派な部屋に改装してありびっくりする。中でもバスルームは今回の旅行で泊まったホテルの中でも一番のデキであった。ブラボー!
チェックイン後、すぐにお風呂に入ろうとバスタブにお湯を張りつつ服を脱ぎかけたものの、翌朝早めに出発することを思い出し、明るいうちに写真を撮っておこうと外へ出てみた。
写真撮影後、部屋に戻ってお風呂へ。ゆったり湯船に浸かった(とは言っても浅いバスタブなので寝そべって入ることになり、これが日本人にはあまり快適ではないんだが…)後、テレビを点けるとトリノオリンピックの生放送中。ジャンプ・ノーマルヒルで日本チームが惨敗するのを目撃し、やや凹んでしまう。
そうそう。写真を撮って部屋に戻る途中、例のナニワのおばちゃんに見つかり「あら!早速お色直ししたねんな?!」とツッコまれ、「いやいや、お風呂入ろうと思って脱ぎ掛けた途中で写真撮っとこうと思い立ったから…。」と事情説明するハメになったのでした。よー見とるなぁ、おばちゃん(^ ^A;
夕食まで時間があるので、凹んだ気を取り直してここでも当然のごとく夕食前にパレドール内のBARで“食前酒”。だって、20:30にならないとレストランが開かないっつーんだもん。これが<スペイン時間>なんだそうな。このスペインというトコ、電車の運行に顕著なように時間にはルーズなはずなんだけど、開店時間はきっちり守る(というか、開店時間にならないと絶対に開けない)んだよね、なんなんだ?
セルヴェサを1杯ずつカウンターで手にして席に移動。周りの席には3組ほどの先客カップルがいたが、気にせずおっさん2人で着席し、冷えたセルヴェサで乾杯!
しばらく飲んでいると、窓際の席についていたカップルが席を立った。
O江さん:「あそこの窓際の席へ行こうや。」
ボク:「おっさん2人で座るトコじゃないで。」
O江さん:「んなもん関係ないが。あっちの方がいい席じゃ。」
ボク:「えぇ~!?」
あえなく窓際の席に移動…。
セルヴェサ1杯を飲み終え、次を頼もうとしていたところでSっちに遭遇。これはちょうどいいところに来た!ってことで、Sっちに通訳してもらい、2杯目はブランデーをロックでいただく。
そうこうしているうちに夕食の集合時間が近づき、一行が集まり始める。当然のごとく<恒例の飲酒現場>を目撃され、<あーあ、やっぱりまた飲んでるわ、こいつら>という優しい視線を浴びるのであった。
“食前酒”を終えたボクらは時間になってやっと開いたレストランに入店。
夕食ということで、仕切り直しとしてとりあえず「セルヴェサ!」をオーダーするボクたち。1本を飲み終えた後で、もうちょっと飲み足りないボクは勇気を出してウェイターに注文。
ボク:「オイガ(呼びかけの言葉)! ヴィーノ・ブランコ、ポル・ファヴォール(白ワインお願いします)。」
ウェ:「シ!」
この<シ(Si)>、英語の<yes>にあたるスペイン語であり、修二と彰が2005年唯一のミリオンセラーをリリースしたおかげで日本でも有名になった言葉(?)。
が、待てど暮らせど、白ワインが出てくることはなかった…。
ウェイターさんよぉ・・・あーた「わかった」ゆーたじゃんか・・・。放置プレイかよ。
地元じゃ負け知らずなのに。
この街に憧れて信じて生きてきたのに。
なぜだろう 思い出した景色は旅立つ日の綺麗な空抱きしめて…。
<つづく>

