す。 | 「ハゲ」じゃなくて「まだ生え揃ってない」だけ…。

「ハゲ」じゃなくて「まだ生え揃ってない」だけ…。

46歳にもなって、いつまでもこんなくだらないコトばかり考えてていーんだろーか・・・(^^;

またまた「うどんネタ」で恐縮(^ ^A;


<清水の舞台から飛び降りる>という言葉がある。

「大辞林」によると、

清水の舞台(ぶたい)から飛(と)び下(お)りる
非常な決意で思いきって物事を実行する。

とある。


あれは・・・

ボクがまだ小学校に上がる前のことだっただろうか。

幼なじみのあっくんとその父親とボクの3人で、海を渡って(ボクの実家は島にある。ま、本土と橋でつながってる程度の距離なんだけどね)“デパート”へ行った。ま、デパートとは言え瀬戸内の田舎町のこと、狭い敷地に立てられた6~7階建のショボい「第2種大規模小売店舗」程度の規模でしかなかったんだけど、今のように大きなショッピングモール(イトーヨーカドーとかジャスコみたいな)がまだ存在していなかった昭和40年代後半のこと、子供だったボクたち、いや、大人たちにとっても<あそこに行けばなんでもある!>というステイタスを備えた場所であったことは間違いない。


すっかり記憶がなくなってしまったが、その時はおそらくあっくん父が何かを買う必要があったんだと思う。ボクたちガキんちょ2人は特に買って欲しいものがあったワケではなく、目的は「遊ぶ」ことであった。

当時の“デパート”のご他聞にもれず、そこにも屋上の「ゆうえんち」があったのだ。ボクたちは思う存分遊んだ(っても、せいぜい20円か30円を入れたら数分動く乗り物とか、チャチいコーヒーカップみたいなものだったとは思うが)。


さて、そろそろおなかもすいたぞ!ってことで、その“デパート”の中にある「食堂(この言葉の響きも懐かしいなぁ…)」でお昼を食べることになった。

<さて、何にしようかなー>と考えていると、テーブルの向こうから

「ボク、すうどん!」(あっくん)

「じゃー、ワシもすうどんでええわ」(あっくん父)

との宣言。

その時<あ、ここはあっくん父が払うことになるよね>との間違いない展開を読んだボクは、子供ながらにも短時間の間に遠慮と節度を持った答えを導き出し、間髪入れず、

「ボクもすうどん!」と答えることに成功した。

この、時間にして数秒の間に、ボクは生まれて初めての「清水の舞台から飛び降りる」ことを経験したのである。


今でもそうなんだけど、ボクは酸っぱいものが嫌いだった。梅干しなんてもってのほか。ワカメの酢の物なんてのも決して口にすることはなかったのである。

今ではそんなことないんだけど、ボクはその時「すうどん」なるものを知らなかった。

その頃ボクがよく食べていたうどんは、月見うどん。<卵の黄身が月みたいだから、月見うどん>だということは理解していた。天ぷらが入っているのは天ぷらうどん、そんなことは考えなくてもわかる。

が!

「すうどん」は知らなかった。知らないが故に、あろうことか「酢の入ったうどん=酢うどん」だと思ってしまったのだ。


わずか数秒の間の出来事。

<げっ!酢うどん?! 酸っぱいのは嫌いじゃー!>

<でも、あっくんのお父さんが払うてくれるんじゃけー…>

<ここは同じモンにしといた方がええわのぉ…>

<えーい!ままよ!(当時はこんな言葉知らなかったけど) ボクも酢うどんでええわっ!>

ひゅ~ん(←清水の舞台から飛び降りる音)


その数分後ボクは、「すうどんって、普通のうどんと同じじゃね。」と発言し、向かいの親子の頭の上に「?」マークを浮かび上がらせたのでした。


「素うどん」という言葉を知らず、ただ「うどん」だと思っていたボクが、新たに「かけうどん」という言葉を知るのは、それからなお10年ほど後のことである・・・。