2023年初版、いわゆる「応仁の乱」が終わってのち9代義尚から15代義昭までの7人の足利将軍の100年に亘る波乱の歴史を綴った本です。
「無力」「傀儡」というレッテルがベタンと貼られた昭和でしたが令和のいまはだいぶん様子が違うようです。むしろしたたかに生きることに腐心し、ある人はかなりのところまで行き、ある人は成功しなかったと言いましょうか。
明正の変で管領細川政元に捕縛され脱出してから15年雌伏のときを過ごしてのち将軍職に返り咲いた10代義材などなかなかハードです。武勇の人でもあったようで酔って寝ているところを刺客に襲われましたが7ヵ所に傷を受けながらも反撃し刺客を撃退しました。
この本では以上のような逸話よりも「足利将軍とは何か」「なぜ100年も続いたか」というところに重点が置かれています。終章「なぜすぐに滅びなかったのか」は優れた論考だと思います。歴史は単なる過去ではなく現代を知るためのしるべなのです。
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