2022年初版、高校世界史では僅かプリント2枚、駆け足で済まされる古代オリエント史を「全史」というかたちで教えてくださろうとオン年73歳の小林先生が頑張る楽しい本ができました。
メソポタミア、シリア、アナトリア、エジプト、イランと記述は続く訳ですが最初の3者はただもう目まぐるしいの一言につきます。四方が開けたメソポタミアに四囲の民族が雪崩れ込むのでその治乱興亡の様を追うのは大変でした。
不気味な国ヒッタイト(ミカ・ワルタリの「エジプト人」では軍国プロイセンになぞらえられているようでしたが)が興亡するアナトリア、今も昔も「大国の草刈り場」シリアときて「偉大なる傍流」エジプトでやっと息がつけました。ちなみに「本流」はメソポタミアなのだそうです。
それらを総合するかたちでアケメネス朝ペルシアが興り、アレクサンダー大王の東征がありヘレニズム時代へと進んでいきますが、締めくくりに替えて帯に小さく記されていた一文を挙げておきます。
戦争と平和、愚行と蛮行……人類が経験したことはすべて古代オリエントに始まった。
本日もお付き合い下さりありがとうございます。
