2024年再版、かや/みまな、と読みます。要は朝鮮半島南端の百済・新羅に挟まれた三角形の地域で十数カ国がありました。かつては「任那日本府」がありこの地域を支配していたとされていました。現在では任那日本府の官僚組織性は否定されています。因みに「加耶」は韓国での呼称です。
高校では日本史を選択しましたので当然この時代について習いましたがそれは「加羅諸国(任那)に日本は影響を及ぼしていた」というざっくりしたものでした(笑)。任那日本府については一言もありませんでした。いかに戦前の皇国史観アレルギーが強かったかが分かります。
本書は研究資料の日本書紀・漢書・三国志・三国史記といった諸書の概説に始まり、150年に及ぶ研究史の概観にも触れています。筆致はあくまで穏やかで自分の見解と違ってもあまり気になりません。任那日本府の正体についてもなるほどと頷けるところです。邪馬台国の所在、神功皇后の三韓征伐の虚実など古代ミステリーが好きな方々にオススメの良書と思った次第です。
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