2022年初版、前回の【猟奇篇】が面白かったので「デビュー45周年記念」の本作を再読してみました。前回と違って夢幻魔実也くんはオトナです。お酒・煙草・女性とナカナカのものです。舞台は(架空の)昭和初期、事件も女性も「向こうからやって来る」のだそうでお盛んですが儲かっているのかどうか分かりません。おそらくカフェ-での飲み代に消えているのでしょう(笑)。前回、僕は魔実也くんのことを「吸血鬼を想わせる黒衣の美青年」と言いましたが煙草の紫煙のようにすうっとした艶姿には男女を問わず惹き付けられるなにかがあります。また事件は必ずしもスカッと解決される訳ではなく、時として人間の狂気が絡まるそれは残酷な結果をもたらすこともあります。澱んだ狂気はあたかも豊潤なワインの瓶の底に残るおりのようなものかもしれません。第1話「燐寸売りの少女」に僕は強くそれを感じました。皆さんはどうでしょうか?
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