受容
【娼年】 (2017年 日本)過激な性描写のシーンが話題になった松坂桃李主演作品。確かに冒頭から動揺を隠せなかったが、リアルなのに美しい映像に引き込まれていた。自分本位な行為しかできない青年から苦しむ女性を受け入れ、相手を思いやる事のできる人間へと成長していく娼夫のリョウ。リョウに好意を持っていた大学の同級生・恵(水商売を嫌悪)が、リョウを恋人としてではなく、お金を介した客としてしかリョウに繋がれなかった姿が切ない。最初で最後で決定的。それをリョウは理解し、仕事として様々なテクニックを駆使した後、これからも前と変わらず、お金を介さない関係で君にお酒を提供すると伝える優しさにはホロリとさせられた。世の殿方、ヤラシー気持ちでこの作品を観ようとするとハッとさせられるよ。…むしろ学んで欲しい。