光明電気鉄道・大谷隧道【2022年1月4日】 | Subaru6の休日お出かけ記録

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お出かけして撮ってきた写真を載せていきます。

季節のお花巡りと、道路ネタ??が主になります。

お正月休みの最終日、二度寝したりして出かけたのは午後になってしまいました。その時間でも行ってこれる場所…。

 


と、いうわけでこの辺(静岡県浜松市天竜区船明)かな。
R152沿いに広い霊園があって、これは目的地に向かいながら振り返って撮ってます。

この辺りに「光明電気鉄道」の隧道があるらしいんですよ。


光明電気鉄道ってのは、現在のJR磐田駅辺りから天竜二俣辺りまでの区間で昭和3年から運行していた鉄道ですが、経営は苦しかったようで開業から6~7年くらいで廃止されてしまった幻の路線なんだそうです。
それが元々は二俣からさらに船明の辺りまで線路を延ばそうとしていたらしく、隧道を造ったものの造っただけで終わってしまったんだとか。
最近では某巨大掲示板発祥の怪談「きさらぎ駅」との関連性を語られることもあったりするようです。


ちなみに、この区間で鉄道というと国鉄佐久間線(未成線)(例えば )が頭に浮かびますが、そもそも建設時期が異なるし佐久間線はここからだとR152を隔てて東の方を通ってました。ごっちゃになりそうなんだけどね。(^_^;)

今昔マップでこの辺を見てみると、この広い霊園を含みこの辺りは大きく変化しているようです。

 

 

ポイントした場所が現在地付近で、そこに描かれた細道が鉄道跡及び鉄道予定地?跡っぽいですが、現在では北方向の道は完全に霊園に飲み込まれてしまってます。

 


上の写真の位置で進行方向に向きなおすと、霊園に沿って奥に続くように見えた道は霊園の端で舗装が途切れてますがさらに奥へと続いていました。


たぶんここなんだと思います。逆にここじゃなかったら、周囲は石材店等が並んでいて入っていけそうにない。

 


未舗装エリアに入るとすぐにハイキングコースみたいな道が分岐していってました。


ガン見されてるわけではないですが、周囲にまったく人がいないわけでもないのでこんなところに入っていくのを怪しまれないかとちょっと心配しましたがこのコースがあれば歩いていても不自然じゃないわけです。(笑)

 


でも私はハイキングコースには進まずに正面のわずかに轍の残る道を進みます。


見えてきましたね。

 


写真だとわかりにくいですが、前方に隧道っぽいものが見えてきました。

 


この付近にイノシシ用の罠があるそうです。

 


これですね。うっかり入らないようにしないとね!?

 


罠の先で別の平場が近づいてきて合流しました。
こちらが本来の鉄道(予定地かな)跡地かな。

 


オレンジが私の進んできた道で、水色が合流してきた道(?)。
といっても水色の道はすぐに行き止まりになってるのですが…。


あ、あとこの辺からは地面がぬかるんでいて靴が泥だらけになりました。長靴にしておけばよかった…。

 


と、いうわけで隧道前に到着しました。

入ってすぐに埋まってるのが見えますね。まあ、知ってたけど。

知ってたからこそ日が傾いてからのこんな時間でも行ってみようという気分になったのですが。

ちなみに、この写真だけ見ると山奥っぽい?けど、全然歩いてないくらいなのでまだR152を走る車の音とかR152沿いの店から流れてくる放送みたいなのが聞こえてきて目の前の景色とのギャップを感じます。


名前は「大谷隧道」というらしいです。

 


隧道の奥に明かりが見えますが、あれは出口ではなく崩れて天井が抜けてるんです。
本来の隧道は背後の山を貫き200m以上の長さがあったようです。


ちなみに反対側の坑口はハイキングコース?整備の際に埋められてしまったようで先ほどのハイキングコースを辿れば近づくことはできるかもしれませんが私に見つけられるかも怪しいし行ってません。

隧道前はドラム缶みたいなのが転がってたり、植物パワーがすごくて最初はここで帰ろうかと思ったけど、せっかく来たから入りたいよね。

 


軍手装着して、お邪魔します。

 


すぐに崩落部分。あの穴から出るのは流石にやめておきました。

 

 

中で動画を撮ってみました。短いですが。(笑)

ここまで来れたので満足して帰ります。

帰宅後に今昔マップを見ると昭和30年代の地図でも隧道が描かれてました。
鉄道としては利用されなくても道路?として利用されていた時期もあるのかも。でも山行が見るとけっこう前から崩れてたっぽいような…。

光明電気鉄道にはもっと二俣に近い方にもう1本の隧道も残っているようですが、民家の敷地っぽいところに開口しているようなので別の意味で近寄れないだろうと思い今回は見に行きませんでした。
その代わり(?)このあとでここに寄りました。