執事たちの沈黙 | ぶっ飛び沖縄‼︎

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突然沖縄に引っ越してきました。
楽しいこと、不思議なこと大好きです。


主人の不彌也さんと

執事の士恩さんによる

フェンシング🤺の熱戦を

間近で観る。


もう、2人とも命がけなのよ。

手加減もしないし容赦なくやるから。

初めのうちは、体の線が

バッチリ出る服に目が釘付け❤️

おほほ〜たまらんなぁ。


身長は士恩さんが193センチ

不彌也さんが189センチだったかな。

でも、やっぱ

ドイツ人の士恩さんと比べてみると

日本人の不彌也さんの方が

どうしても華奢に見えてしまう。


私のスケベ目線は

今でも現役バリバリの

相変わらずだけど。


スイッチが入ると

2人とも、マスクを取っちゃうの💧

息を切らせて大汗を流す士恩さんに対して

不彌也さんは汗ひとつかかずに

呼吸も乱れていないし

片頬だけで笑うのよ。


カッチーン💢とくるんじゃない?

もと男爵家の血が騒ぐんだよね。

主人の不彌也さんの喉元に

サーベルの切先が来た日にゃ

ソリャもう、エロいのよ〜

やってくれたな、と言わんばかりの

不彌也さんの不敵な笑みと

のけぞった白い喉元が。


頭の中は妄想ピンクのエロ映像。

私の頭の中の方が

よっぽどエロいんだけど。


私を賭けて決闘する2人の男

ならいいけれど

単なるオーディエンスって

どーゆーコト⁉️

血糖値上がったから一戦交えるみたいな

そんな不毛な戦いなんだよね。


でも、手に汗握るってか💦

私の手は、柿の種のピーナッツだけを

選り分けて食べるんだけど

はかどる、はかどる、はかどるぅ〜

私のゴールドフィンガーは

確実にピーナッツだけをとらえる✨


で、真人 ( まひと ) さんが

不彌也さんチに来る時は

執事の勘解由さんが

運転手してくるワケ。


つまり。

2人の主人と2人の執事は

イケメンなんですわ。

なのに、なのに

なんで私がオーディエンスなのかが

分からないのよ💢


生で、「 ベニスに死す」

を見ている感じ。

ニヤニヤしながら😁



勘解由さんは

元は外科医だったけれど

たまたま真人さんが見舞いに来ていて

回診で来た勘解由さんの目の前で

脊椎の骨折を治してしまい

全身が麻痺していたはずの患者が

先生!って手を振った。


で、自分のセスナで

操縦を誤って墜落し脊椎ぼろぼろで

自発呼吸が出来ないまま

1か月意識が無かったのに目が覚めて

それからリハビリを頑張って

自分で歩いて退院した。


勘解由さんは

自分の所見が間違っていたのか?

と、ずいぶんと悩んだらしい。

目の前で起きた、あり得ない出来事に

そんなはずはないと反芻しながら

うつ病になってしまった。


でも、大勢の看護師たちが

救急車で運ばれて来たのを見ているし

レントゲン写真だって見て

どうやっても、この患者は死ぬまで寝たきり。

動かせるのは目玉だけ

と、知っていたんだよ。


で、認めたくはないけれど

自分の間違いを認めるために

元患者に教えてもらった

真人さんの自宅へ行き

うつ病を治してもらって

何も考えられなくなった。


誰も間違ってなんかない。

貴兄が、そうやって定義しているだけで

正しいも、間違いもないんだ

と、言われる。



で、真人さんの

そばにいたいと思った。

真人さんから学びたいと。

ホンマかいな。

で、年配の執事さんにお願いして

弟子入りみたいな修行が始まった。


議員さんの娘さんとの

結婚を断ってまで

そうしたのは

意味があるんだろうね。


娘さんと結婚したら

大きな病院を建ててもらって

院長に収まる約束だったのに。

だけど、若きエリート医師を

突き動かす何かがあったんだよね。


勘解由さんと士恩さんは

年も近いし体格も同じくらい。

ハーレーダビットソン仲間だから

よくバイクの話で盛り上がっていた。


一週間くらい滞在する時は

軽井沢の農家の人たちを集めて

パーティーを開催し

何となく気になる人には声をかけて

タダで診療していた。


聴診器を首にかけた

バイク野郎は人気があった。

美人のお嫁さんを紹介されても

ニコニコ笑って交わしていた。

心に決めた人がいますのでって言って。


で、目に付くのは。

大勢の村人たちに混ざって

不彌也さんと士恩さん

真人さんと勘解由さん。

完全にふたりの世界を保って

誰にも邪魔させない。


私の、

ジト目👀だけが

邪魔っけ。


なんでしょう?

お互いのすべてを知り尽くしている

そんな雰囲気はタダ事ではない。


村人さんたちへ

お土産を持たせて

不彌也さんからの車代付きで

皆んなが帰ったあと。


不彌也さんと

真人さんは書斎へ入って

コーヒーを頼んでいた。


私は

食後の柿の種。

片付けをしながらコーヒー豆を引く

2人の執事たちへ

で、なんとなく言ってみたのよ。


士恩さんは不彌也さんを

愛しているんでしょ?

勘解由さんも

いつのまにか真人さんを

愛するようになった、というか

一目惚れだった。

でしょ?

成就しない恋ほど

ホンモノなんじゃないの?

愛する人を抱けなくても

いいんだよね。


そう言ったら

執事2人とも固まっていた。

肯定も否定もしないの。

やっぱ、オトコって

オンナと違うんだよねぇ。


って、

私はピーナッツ🥜を

ひたすら咀嚼していた。

喉が渇くわねー。


お茶くださらない?

濃いめのアールグレイを

って、おや?

なんか踏んじゃった?



麦踏みくらいに

入念に踏んじゃった

みたいだけど。


まぁ。

結局は、オンナには

到底理解出来ない世界よ。

柿の種入りピーナッツって無いかしらね。

だったら、ピーナッツ🥜だけのを

買えばいいじゃない?

と思うよね。


そうじゃないの。

ピーナッツ完食の後に

柿の種で〆るのよ。

抹茶入り玄米茶でね🍵

って、

ちょっとぉ💢

執事たち聞いていないわ💢


軽井沢の夜は

深煎りコーヒーのように

真っ黒な闇が広がる。

そうね、恋の味わいは

熱々エスプレッソ。

悪くないわ。


私のような

無粋な牛乳を入れるなんて

しないのよ。

ぬるくなるから。