病気は治らない。
決して諦めたわけではないけれど。
共存はあっても根治はない。
治療法は、
いっぱいいっぱい試してきました。
医療を信じなくなってからは、免疫療法も。
1年半で当たり前にできていたことが、
1つ1つできなくなっていきました。
夢の中では元気なのに。
目がさめると、自由には動かない体があって。
毎日が変わってしまった。
転ばないためにどう歩いたらよいのか。
どうすれば穏やかに過ごせるのか。
どうすれば泣かない日がくるのか。
1つ1つ頭の中で考えなくては、生きていけません。
思い描いていた未来がゼロになりました。
生きていく道がみつからなくて、
小さな希望の光も見えなくて、
病気になったせいで自分の人生は壊れてしまったって、
何度も思いました。
でも、悲しいけどこれが現実。
どんなに泣いても病気からは逃げれないし、
過去に戻りたくても時間は戻せないし、
だったら、自分で、
今の自分を好きになってあげなくっちゃって。
そう思いました。
だってこの体になってから、
初めて気づいたことがたくさんあるから。
愛犬がそばにいてくれるだけでありがたいとか、
さりげなく支えてくれる友達の手が、声援が、励ましが、
すごく温かいとか、
健康なことがそれだけですごく幸せなことだとか、
病気になったからって失うことだけではありませんでした。
この体の私が私だって、
今の私なんだって、
胸をはって生きていこうと思いました。
自分の体なんだから、
自分が諦めてはいけないんだと
全ての思いをかき消すように
ずっとずっと言い聞かせてきました。
だから、生きる場所は違っても、
自分で選んだ場所に
1歩1歩、光を見つけたいと思います。
そう笑っていられるようになるまでに、
私には、時間も涙も覚悟も
たくさんたくさん必要でした。
だから私は今の自分が終わっても、
すべてが終わってしまうとは、絶対思いません。
今まで支えてくださり
ありがとうございました。
転んでも起き上がった時、
空が青いと清々しい気持ちになります。
チャレンジすることはもうないけれど、
今まで精一杯生きてきたことだけは、
誇りに思っていたいと思います。
でもそれは自分一人の力では決してなく、
たくさんの人に支えてくださり今までやってこれました。
この場をお借りして、
心より御礼申し上げます。
KAORI
