僕は、昔から香港映画(中国映画、最近は韓国映画も含む)が大好きです。
特に好きなのは時代劇。
向こうでは古装片と言うそうです。
きっかけは忘れもしません。
中学時代に、深夜に地元のTV局で放送されていた、
ジャッキーチェン主演の「飛渡捲雲山(邦題:ジャッキーチェンの飛龍神拳)」!
実は、当時から既に存在していた3D映画です。(笑)
拳や棍棒、飛刀や蛇が画面に向かって飛び出してきます。
そしてなんと脚本は台湾のハードボイルド武侠作家、古龍!!
もうストーリーがミステリアスというかハチャメチャです。
で、何が素敵かって、この作品に出てくるキャラクターたちの新鮮さ。
実写映画なのにマンガのようなインパクトです。
って大人になってから見てみると、めちゃくちゃですけどね。
中でも印象的だったのは、扇を武器にする、クールな学者という綽名の山賊。
これが格好いい!!
その後、このインパクトを求めて水滸伝をはじめとした、
中国大衆小説や、香港古装片を見漁りました。
その後、ジェットリーの「ワンスアポンインアチャイナ」シリーズに始まる
ワイヤーワーク古装片。
それに反発するかのように作られたジャッキーの「酔拳2」。
そしてアクションに色彩や音楽、雰囲気による芸術性を追求した「英雄」。
久しぶりの武侠大作「セブンソード」。
金城武、アンディラウ出演で有名な「LOVERS」。
ニコラスチェ、チャンドンゴン、真田広之らによる日中韓合作「PROMISE 無極」。
記憶に新しい「レッドクリフ」。
そして、今やアクションの大家となったドニー・イェンによって、
再び日本でも少しずつ再燃し始めたカンフー、古装片ブーム。
その先陣ともいえる大作がこの「孫文の義士団」である。
まあ、邦題がひどい位ダサい。
ちなみに原題は「十月圍城」。
英題は「Bodyguards and Assassins」である。
ストーリーは、
辛亥革命を起こした、中国近代革命の英雄として有名な孫文。
彼が日本に亡命していた際、革命を起こすべく、
中国に潜伏する各地の武装組織と密談を行うため、
香港へと上陸する。
革命の勃発を恐れた時の王朝清は、
革命の主役にならんとする孫文を暗殺するため、暗殺集団を香港へ送る。
孫文を影から支える知識人陳少白(レオンカーフェイ)は、
彼の命、そして密談の場を守るため、
彼の影武者、そしてそれを命をかけて守るための義士を集める。
そして
「映画史上、最も過酷な1時間」といわれる
義士たちと暗殺者たちの攻守のせめぎあいが始まるのである。
正直、僕は個人的に中国近代史は嫌いだし、苦手な分野だ。
このあたりの作品になると、中国映画はやれ反米だ、やれ反日だと、
自己中心的愛国心に満たされたイデオロギー的色合いが強くなる。
そうなると中国人のマスターベーション的展開が強くなりすぎ、
ベタな物語、薄くて浅い人物描写、
理不尽で意味不明な敵キャラの描写がひどく、
見てられないのだ。
でもこの作品は2つの点でひかれた。
一つがドニーイェンの出演。
そしてもう一つが、予告編で見た、レオンライ扮する劉郁白の雄姿である。
書生(文人)の装いに、鉄扇を構え、長髪が風になびく。
それはまるで中学生のころに見た、「学者」そのものである。
かっこいい・・・
そして実際に観てみました。(DVDですが)
久しぶりに泣いた。
やばい。
オチもそうなんだけど、やっぱり何かのために命をかける男。
「漢」と書いて「おとこ」
かっこいい。
僕が夢見る「生」とはまさにこれだ。
世界に、あまりにも利己主義、個人主義が普及しすぎて、
人の命は「個人」だけのものになってしまった。
そしてどんなに「命の重さ」を語っても、
それが当たり前すぎて、
「生きる」ということがあまりに希薄なものになってしまった気がする。
ただ「生きる」ことは、本当に「生きる」ことなのか。
何かのために己の「命」を尽くすことこそ、本来の「生」ではないのか。
つまりは「生」は「死」をもって完結するのではないか。
ゆえに「無駄死に」「犬死」はしちゃいけないのではないか。
そう感じさせられる映画であった。
果たして僕らはこの時代を「生きる」ことはできるのだろうか・・・
特に好きなのは時代劇。
向こうでは古装片と言うそうです。
きっかけは忘れもしません。
中学時代に、深夜に地元のTV局で放送されていた、
ジャッキーチェン主演の「飛渡捲雲山(邦題:ジャッキーチェンの飛龍神拳)」!
実は、当時から既に存在していた3D映画です。(笑)
拳や棍棒、飛刀や蛇が画面に向かって飛び出してきます。
そしてなんと脚本は台湾のハードボイルド武侠作家、古龍!!
もうストーリーがミステリアスというかハチャメチャです。
で、何が素敵かって、この作品に出てくるキャラクターたちの新鮮さ。
実写映画なのにマンガのようなインパクトです。
って大人になってから見てみると、めちゃくちゃですけどね。
中でも印象的だったのは、扇を武器にする、クールな学者という綽名の山賊。
これが格好いい!!
その後、このインパクトを求めて水滸伝をはじめとした、
中国大衆小説や、香港古装片を見漁りました。
その後、ジェットリーの「ワンスアポンインアチャイナ」シリーズに始まる
ワイヤーワーク古装片。
それに反発するかのように作られたジャッキーの「酔拳2」。
そしてアクションに色彩や音楽、雰囲気による芸術性を追求した「英雄」。
久しぶりの武侠大作「セブンソード」。
金城武、アンディラウ出演で有名な「LOVERS」。
ニコラスチェ、チャンドンゴン、真田広之らによる日中韓合作「PROMISE 無極」。
記憶に新しい「レッドクリフ」。
そして、今やアクションの大家となったドニー・イェンによって、
再び日本でも少しずつ再燃し始めたカンフー、古装片ブーム。
その先陣ともいえる大作がこの「孫文の義士団」である。
まあ、邦題がひどい位ダサい。
ちなみに原題は「十月圍城」。
英題は「Bodyguards and Assassins」である。
ストーリーは、
辛亥革命を起こした、中国近代革命の英雄として有名な孫文。
彼が日本に亡命していた際、革命を起こすべく、
中国に潜伏する各地の武装組織と密談を行うため、
香港へと上陸する。
革命の勃発を恐れた時の王朝清は、
革命の主役にならんとする孫文を暗殺するため、暗殺集団を香港へ送る。
孫文を影から支える知識人陳少白(レオンカーフェイ)は、
彼の命、そして密談の場を守るため、
彼の影武者、そしてそれを命をかけて守るための義士を集める。
そして
「映画史上、最も過酷な1時間」といわれる
義士たちと暗殺者たちの攻守のせめぎあいが始まるのである。
正直、僕は個人的に中国近代史は嫌いだし、苦手な分野だ。
このあたりの作品になると、中国映画はやれ反米だ、やれ反日だと、
自己中心的愛国心に満たされたイデオロギー的色合いが強くなる。
そうなると中国人のマスターベーション的展開が強くなりすぎ、
ベタな物語、薄くて浅い人物描写、
理不尽で意味不明な敵キャラの描写がひどく、
見てられないのだ。
でもこの作品は2つの点でひかれた。
一つがドニーイェンの出演。
そしてもう一つが、予告編で見た、レオンライ扮する劉郁白の雄姿である。
書生(文人)の装いに、鉄扇を構え、長髪が風になびく。
それはまるで中学生のころに見た、「学者」そのものである。
かっこいい・・・
そして実際に観てみました。(DVDですが)
久しぶりに泣いた。
やばい。
オチもそうなんだけど、やっぱり何かのために命をかける男。
「漢」と書いて「おとこ」
かっこいい。
僕が夢見る「生」とはまさにこれだ。
世界に、あまりにも利己主義、個人主義が普及しすぎて、
人の命は「個人」だけのものになってしまった。
そしてどんなに「命の重さ」を語っても、
それが当たり前すぎて、
「生きる」ということがあまりに希薄なものになってしまった気がする。
ただ「生きる」ことは、本当に「生きる」ことなのか。
何かのために己の「命」を尽くすことこそ、本来の「生」ではないのか。
つまりは「生」は「死」をもって完結するのではないか。
ゆえに「無駄死に」「犬死」はしちゃいけないのではないか。
そう感じさせられる映画であった。
果たして僕らはこの時代を「生きる」ことはできるのだろうか・・・
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