『Schubert Piano Sonata No.20 2楽章』 pollini | ジョリのブログ

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 シューベルトのピアノ・ソナタの20番は、大好きだ。なんど聴いたかわからない。飽きるほど聴いて、また聴きたくなって、聴く。その繰り返し。 この2楽章は、とても暗い雰囲気だ。切なくて、重苦しい。だから、苦しい気分の時、聴くと、とても心地良い。

 

 人間、最後の最後にトドメを刺される時がある。敵に攻撃されて、死ぬのなら、まあ、それは普通の死に方だろう。

 もっとひどいのが、いわゆるカエサルの「ブルータスおもえもか!」というやつで、この人だけはだいじょうぶだと思っていた人に、裏切られる場合だ。そんな時のショックはひとしおだ。

 この人だけは自分の見方だ、信頼できる。最後の最後に頼れるのはあなたしかいない、そう思っていた人が、実はそうではなかった……。そんなときの苦しさは、例えようがない。

 そんなふうにして、耐えられなくなった時、人は自らの死を選ぶわけだ。