【九朔手帖】成瀬あかりに会いにいく(いきたい)
「成瀬は天下を取りにいく」
読了。
この本、以前から気になっていた。
先ずはこの表紙。
我がライオンズのユニを纏う少女。
でも、「本屋大賞受賞の帯」かけで、本屋に山積みになってはいても、せいぜい何かコミックに毛が生えた程度の認識で、気にも留めて無かった。
ただ、背中のライオンズユニのNo#が何番なのかは、ちょっとだけ気にはなってはいたものの。
読むことはないだろうな~~と。
それが、先日参加した万城目先生の講演中で、この本が紹介された。
ホホ~~、それならば!と。
足を運んだ本屋、どこの書店も店頭に山積み。
今回は、単行本では無く、七月一日発行の文庫。
早速、初版本ゲッッッ~~ト。
ウ~~ン、万城目先生、有難う!
面白いし、気持ちが楽しく穏やかに優しくなれた。
そう、万城目先生の本とそれは一緒。
中学から高校と言う時代を過ごす少女成瀬と共に、我等も過ごすのだが、心を鷲掴みにされた。
何とも晴れやかな爽やかな気分にさせてくれる少女、成瀬あかり。
読み進むうちに、どうにも会いたくなる、そんな思いにさせられる成瀬。
そしたら、ズルいよ宮島未奈先生、本の後半で読者より先に、〔大津ときめき紀行「ぜぜさんぽ」]で、成瀬に会っちゃうなんて(笑)
ご自分の本だし。当たり前の権利か?!(爆)
膳所。
この地名、わりと小さい頃から読めた!?
当時、膳所高校?とか、何かその膳所の名が頭に付く高校が、よく甲子園に出ていた時期があった。
音の響きが大変ユニークで、一度聞くと忘れられない名。
また、滋賀という、子供心には何とも琵琶湖しか浮かんでこない、京都・大阪に比べ地味で印象薄い県の高校だけに、ちょっと応援でも!と。
でも、それも適度に適当に薄くしていた。
何とも魅力的なキャラ「成瀬あかね」を世に送り出してくれた、宮島未奈先生に感謝。
そして、実は気になっていた成瀬の背番号問題。
答えはNo・#「1」。
成瀬有難う~~、たまたまらしいが、よくぞ選んだNo「1」。
それは、オイラの恋人「栗山」巧」の背番号「1」なのだ!
正に、『派手さはないが、チームを勝たせる仕事ができる真の実力者』
でも、でも、2000本安打は達成しているし、シーズン最多安打に、ベストナイン、ゴールデングラブ賞、月間MBPだって、、、
何より私が大切にしている、派手さはないがプロの華がある。
私は、12球団で一番イイ男っぷりは、栗山巧だとずっと思っている!
でも、この男は、まったくぶらないんだよナ~~と、そこも好き!!
「52」の後、2008年からはずっとNo・#「1」。
その2000本安打は、2021年9月4日(栗山誕生日9/3の翌日)だから、丁度、西武大津店閉店の2020年8月31日辺りは、まさにどっぷりと背番号1の時だ!!!
<私の栗山ユニ>
(でも、私にとってNo#3は、島崎よ、問題起こしてホークスへ行った人ではなく、あくまでもナカジである)
まあ、背番号は置いておいて、所沢の球団で、デパートは池袋に渋谷、アッツ所沢にも。
でも、やはり近江商人・堤さんは滋賀県人だし、舞台が西武大津店ってところも、ジンワリとくるね。
滋賀に行けば普通に西武バスも走っているしね。
実は我が町さいたま市(今は上尾在住なれど)にも、西武大宮店が駅直ぐにあったので、なくなる寂しさは、実際経験している、、、。
そんな、西武大津店の44年の歴史に幕を閉じる事に端を発して物語はスタートする。
成瀬あかね
人のことは、どうでもよく、ブレずに我が道を進む自由さ。
↑ この「人のことは、どうでもよく」ってのは、解説の森見登美彦さんの言を借りると、
“自分をこんなふうに見せたい”とか“あいつとくらべて自分はこうだ”とか、つまらない自意識は問題にならない。
同時にまわりの人々を生きやすくする。
そこに、私達が求めてやまない、理想的な自由の姿がある。
となる。
本当に、そう思う。
最初は、ひいて見ている者、関わらない様にしよう!と距離を置いている者、そんな人間が、いつの間にか成瀬にイイ意味巻き込まれ、楽になり、解放されていく。
嗚呼、成瀬あかりに会いたい!!!