おはようございます!
スタイルクリエーションの岡田です。
今年度、担当させていただく専門学校が、実は私自身が進学したかった学校なんです。
クリエイティブな分野や、ビューティの分野でエネルギッシュな雰囲気に、私も毎回ワクワクしてるんです(o^^o)
昨年も、単発授業をその学校で担当させていただきました。
また、違う分野の専門学校でもパソコンの授業を担当していました。
クリエイティブとか、
自由に創造するとか、
個性とかって、
初めからあるものじゃないんです。
というお話を書きたいと思います^_^
いわゆる「センス」という言葉です。
私は短期大学でファッション産業を専攻していました。
そのとき、客員講師でデザイナーの田山淳朗さんが講義で言っていたことが
人にものを伝える上で、とても大切な基盤になっています。
『自由に表現をしなさい』は、真の芸術教育ではない。
芸術を教育する者は、その技術を教えないといけない。
日本はまだまだ、そこが足りない。
と当時、言っていました。
個性が大切と言われ始めていた時期だったので、驚きがありました。
それと同時に、
このお話を聞いたときに、激しく納得したことがあって、
もう少し時間を戻して、
高校の美術の時間に、私は自分の幼少期の写真をもとに、油絵を描いていました。
柔らかい木漏れ日のもと、七五三の千歳飴を持った私が写っている写真です。
私はどうしても、その『木漏れ日』が上手く描けず、何度もやり直していました。
美術の先生は、
『写真の通りに描いたらいいねん。できなくてもそれが個性やん』
それだけでした。
ん???描きたいものが描けなくて困ってるのですが…。
そこに、教育実習できていた先生がきて、
『光が漏れている中心って太陽の光やけど黄色じゃないねん。実際葉っぱも緑に見えてないねん。
一番明るくて、そこからグラデーションにして……』
と、具体的に私が表現したいものの実現方法を教えてくれました。
すごく感動したのを覚えてるんですね。
田山先生のお話を聞いて、
作りたいものを形する力(技術)は養わないと身につかないんだな。
と思いました。
左脳が退化してるんじゃないかと思うくらいの感覚人間だった私が、
理論の重要さに気付いた瞬間です。
センスへの憧れはありましたが、
それを表現するためには、
必ず経験も知識や技術も必要なんですよね。
だから、
色彩学の授業でも、
パソコンの授業でも、
知識や技術を身につけることの尊さを自分の土台に置いて、教壇にたっています。
そりゃそりゃ、
学生さんたちからは、
「先生って、テストは授業でやったところからしか出してないよって言うけど、絶対100点は取らせへんでって思ってそう」
とか、言われましたが(笑)
あながち、嫌じゃなかったですね。
チッチッチ。そんな簡単じゃないさ🕶的な(笑)
苦手意識がある学生の意識に触れたい。
高みを目指したい学生のエッセンスになりたい。
そんな思いで向き合える仕事につけたことが、とても幸せです^_^