カラーのプロを養成する講座では、ワークを何度か取り入れます。
特にパーソナルカラーコンサルタント(似合う色を分析し提案する専門家)の養成時は、
ワークを多めに実施します。
この講座を受けた人全員にやってもらうワークもあれば、
人によって内容を変えたりもします。
なぜこの講座でワークを多く実施するのかというと、
ファッションカラーの提案をするには、
本人の色使いが素敵でないと説得力に欠けるからです。
場合によっては訓練して矯正し、思う配色が作れるようにしていきます。
例えばこんなワークをします。
①イメージを表現する配色作り
「キュート」「カジュアル」「エレガント」などのイメージを配色で表現してもらいます。
意外とそのイメージとはかけ離れた配色を作る人は少なくありません。
②好きな色の選定と表現
とにかく好きな色をカラーカードから選んでもらい、
好きな大きさとデザインで貼付していきます。
その人の思考と感覚の特徴を見ていきます。
③バランスの良い配色作り
作った配色をよりセンスの良いものにするには、
どこをどう調整すれば良いかを探っていきます。
④自分の配色のくせをあぶり出すワーク
得意な配色と不得意な配色を見つけるワークです。
これらがそれぞれどんなシーンでどれくらい役に立つのか・・・
①イメージとは抽象的で分かりづらいもので、その認識にも個人差があります。
ですが、
「こんな色使いをすればエレガントになります。」
「こう組み合わせるとモダンになります。」
というルールのようなものが存在ます。
色を使った仕事をする人には欠かせないスキルで、
そもそもここがズレていると、提案もズレます。
②色選びの特徴から、自分の嗜好も見えてきます。
単にこの色が多い、この色が少ないということだけではなく、
心理的な部分も推察することができます。
また、苦手な色を知ることで、その部分の提案力を伸ばすこともできます。
③色を扱う仕事をする人で、この部分が苦手な人は多いです。
理論が分かっていても、センスの良さが感じられたら、
とっても説得力がありますね。
また、人にセンスを指導する場合は、自分自身ができなければいけません。
④条件提示されてその通りの配色が作れることは、
カラーリストであれば持っているべきスキルになります。
ただ、誰しも得手不得手があり、苦手な配色パターンがある場合もあります。
それでも、色の専門家であれば、いずれの条件配色もできないといけません。
それが色の専門家。
このワークでは、苦手な配色をあぶり出すだけでなく、
なぜそれが苦手なのかということろも掘り下げることができます。
いかがでしょうか?
色のワークと言ってもこちらはほんの一例です。
一般的なものもあれば、当社独自で考案したものも多数あります。
感覚的だと思われやすい色も、理論的に分析していくと、
面白いことが見えてきたりします。