無理しないでください | 色彩戦略・色彩活用 色彩の力で成果につなげるビジネスコンサルタントのブログ

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株式会社スタイルクリエーション代表染川千惠のブログです。
カラー(色彩)とイメージに関わる仕事について、現場のこと、知識のことを書いています。

 
この言葉、私は気軽に使えないことが多いです。
 
日常的な疲労とか、軽めの状況ではそんなことはないのですが、
なんていうか、いろんな事情があると思うんです。
 
個人的には、無理しないといけない時はあると思っています。
その状況で言われると、腹立たしく思うこともある。
頭では優しさだと理解しようとしても、心は合わせられない。
 
だから、「この人に今、無理しないでくださいって言って大丈夫かな?」って、
すごくよく考えます。
 
そして、
「無理してでもがんばれ!」
と声をかけることもあります。
状況と関係性次第です。
 
そんな風に考える自分ですから、実際に、
頑張りたい時に止まれと言われるよりも、
やれるだけ突っ走れ!と言われることで成果が出せたことが多くあります。
 
自己コントロール力はある方なので、無理できない時はしません。
むしろ、そのタイミングでやれと言われても動きません。
そして、迷惑をかけないことで手を抜くこともします。
 
自分がそんななもので、
本人が自分の意思で行動している時に、自分の感覚で声をかけることが、
私には心地よく思えないんです。
 
事が大きければ大きいほどに、自分自身は使えなくなる言葉。
事の大きさって、規模とかではなくて、その人にとっての重要度。
でもこれは目で見えないから、
「無理しないで」
って言ってしまうことも理解はできる。
 
だけど、思うんです。
 
労いなのか、自己愛なのかみたいなことを。
それは誰のための言葉かということを。
 
そんな風に時々思うこともあるんです。
 
相手を思う体裁で我を押し付ける。
 
これにすごくセンサーが働いてしまって、うんざりすることもある。
 
 
ある人にご不幸があって、その後気丈にふるまわれていました。
その人に向かう言葉も色々あって、
中でもすごく大きな違和感を感じたのが、
「無理しないで下さい」「無理しちゃだめです!」
という言葉。
その後、ご本人から、本当に大丈夫なのでと説明があっても、
「いえいえ、まだダメです。」「後からきますよ。」「今だからそう言えるんです。」
などなど。
 
見ていてしんどいんです。
自分がそうするのは自由だけど、人に強要してむしろ繰り返し伝えることなのかなって。
それに、実際そうなったとして、それは本人が経験していく中で分かることで、
周りが先回りしてまで伝えることなのかなって。
 
さらに、
「見ていて辛いです。」「見ていてしんどくなります。」
って・・・
それ、あなたの心のことですよね。みたいな。
それを人に言葉で押し付ける?
わざわざ本人に言う?
 
それ一体、誰のための言葉なのかな?
 
ご本人は気丈にしていることで楽になれているのかもしれないけどなぁ。
黙っているって、優しさだったりすると思うんです。
押し付けずに、その考えを尊重する。
 
コロナに関する考え方とかでも、このことをすごく感じて、
自分が思う行動を取ることは自由だけど、
人に強要したり、ましてや批判したり、言わないといられないんだなって。
正義感の出方も色々あるなみたいな。
 
それを言える立場の人って少なからずいると思います。
専門家や仕事にしている人がそうなのかなと思います。
その分野の専門家が情報発信をする分には、そうなるだろうと思うんです。
でも、そうじゃなくて、個人の感情の吐露をネットでみたいなのって、
見ていて気持ちの良いものではないので、そういうのは見ないようにするんですが、
今回ご不幸があった方が、私が好感を持っている人で、
その方への発信への書き込みだったので、
目に入ってしまい・・・
そこから、すぐに見るのをやめました。
 
 
誰だって自分なりの正義はあるけど、どこでどう出していくかって
とても大事だなと再確認しました。
 
自分自身、専門分野と仕事のことは定義したいこと、伝えたい知見などありますが、
日常に関しての表現を今一度見直したいと思った出来事でした。
 
そして、そのご本人の方も、人からは見えないけれど、
気持ちが楽になられると良いなと思います。

不要な書き込みが続かないことを祈ります。

 
 
完全にプライベートな徒然でした。