カラーリストがドレープの色に頼って判断せざるを得ない理由 | 色彩戦略・色彩活用 色彩の力で成果につなげるビジネスコンサルタントのブログ

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株式会社スタイルクリエーション代表染川千惠のブログです。
カラー(色彩)とイメージに関わる仕事について、現場のこと、知識のことを書いています。

 


ドレープの色は、色み、明るさ、鮮やかさ、クリア感において、

多種のカラーバリエーションがあります。

このバリエーションに偏りがあると、診断に差し支えます。

具体的には、黄みが強い色が多すぎる、明るい色が多すぎる、

特定の色相がないなどです。

 

でも、そのようなバリエーションになっていても、

多くのカラーリストさんは疑問を持ちません。

診断しずらいのは、自分の経験不足と思う人が多いんです。

 

それもあるかもしれません。

でも、それだけではありません。

 

「そのカラーバリエーションのドレープでは、診断に影響が出やすいな・・・」

と感じるケースは実際にあります。

 

ですが、どんなドレープを使おうとも、

自分の知識がしっかりしていれば、正確な診断ができます。

 

経験が多いからではなくて、知識がしっかりしていれば、

ツールに左右されないカラー診断ができます。

 

その理由は、色の仕組みを理論で理解していれば、

今当てているドレープの色が、色座標のどの位置にある色なのか、

その色を当てた時の映りの状態がどうなのかを確認していることが、

しっかり頭で整理できるからです。

 

この脳内整理が少々ハイレベルです。

下準備として理論の学習をしっかりしておかないと判断ができなくなっています。

ただ、この学習をきちんと積めば、誰でもできるようにはなります。

 

カラー診断は、目と感性で行うのではなくて、

目と頭で行うことで、しっかりと自信を積み上げていけるものになっています。

 

先日、受講生さんからこんなお話を伺いました。

 

「初めてイベントで、何人もの人の診断をしたのですが、

その時に、『そういうことか!』と掴めてきました!」

 

そんな風に教えて下さいました。

これ本当にそうで、正しい知識を持った上で人数を診断すると、

すごく身に付くんです。

 

まさに、「そういうことか!」「このケースはこうだな!」など、

学んだことの答え合わせがどんどんできていきます。

だから、学びながら実践してほしいんです。

そして、学び終わったら、実践を途切らせないでほしいんです。

 

そうすれば、必ず自信はついて行きますし、

ドレープに左右されるのではなく、

意図的に、自分が確認したい属性の特徴を判断するためのドレープが、

任意で選べるようになります。

 

この話の意味が???となる場合は、理論の知識を積み上げてもらうことで

カラー診断の力が高まります。

この話は理解できるけど、まだ自信を持って診断できていないという場合は、

実践を増やして、その中で出てくる疑問を一つ残らず潰していって下さい。

 

学んだスクールの先生に、これ以上もう出てこない!というところまで、

しっかり質問して解消していきましょう。

その上で、実践を続けていって下さい。

 

 

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