Q. 属性を理解して使える、見極めるとはどういう状態のことですか?
A. 何か物を見た時に、三属性と清濁がすぐに正確に言える状態のことです。
カラー診断をするために必要な三属性の知識は、
1.理解ができていること、
2.言語化して人に伝えられること。
ここまでが必要です。
お客様にその物の色の特徴を言葉で伝えられることが大事です。
ここで大事なのはボキャブラリーです。
物を見た時に三属性と清濁が言えないということは、
カラー診断をするための材料が揃っていない状態です。
そこで、用意していただくのはトーン表です。
清色がここにある、濁色は、高明度は?など、トーン表を見れば全部わかるようになっているので、
それを熟知していただいて実際に物を見た時に、三属性の特徴をスラスラ出すことができれば、
準備が一つできたことになります。
もう一つは、テストカラーシートやドレープなど色を人に合わせた時に起こる作用を
理解する必要があります。
例えば、ブルーベースを当てた時に似合う似合わないは置いておいて、
どういう変化が起こるのか?どういう顔映りをするのか?
これをまず知っておく必要があります。
その変化を1.2個言える人と10.20個と言える人とでは、見極め力に違いが出ます。
良い見え方も良くない見え方も起こりうるため、
その両方に対して数を出せる状態を作っていただく必要があります。
ブルーベースはたくさん見え方の変化が出せるけど、イエローベースは出てこない場合、
この方はイエローベースの見極めが苦手なケースが多いです。
そして、ベースだけではなく、明度や彩度に関しても、
対になる特徴の色を当てた際に、それぞれの見え方が説明できることが大切です。
また、その色を当てた際のプラスとマイナス面をどちらも書き出す時に、
例えば低明度は出せるのに中明度、高明度は出せないとなると、
その部分の見極めがウイークポイントになっていることに気づけます。
このプラス、マイナス面をバランスよく出せることが大切です。
これができて初めて、その色を当てて良いのか?悪いのか?の判断ができるようになります。
最後にまとめると、物を見た時に三属性と清濁が言えることと、
その色を当てた時の良い見え方良くない見え方をバランスよく全属性の特徴において
ラインナップできる状態を作っておくことです。
これが属性を理解し、見極めてカラー判断できるようになるための下準備です。