賢く立ち回る | カラーマーケティングで売上アップ! 色彩ビジネスコンサルティング

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株式会社スタイルクリエーション代表染川千惠のブログです。
カラー(色彩)とイメージに関わる仕事について、現場のこと、知識のことを書いています。



子どもの頃から、要領が悪いと頻繁に言われてきました。


大人になりなさい

賢くなりなさい


こんな言葉をかなりよくもらっていたので、

自分は正直すぎるというか、不器用だという自覚はあります。


幼い頃の気質って大きく変わることが少なかったり、

本質的な部分は大人になっても引き継がれたりするそうで、

20歳を過ぎても、

「お前は白黒しかない。グレーを覚えろ。」

と言われました。


それくらい、よく言えば嘘がつけない正直者。

逆に表せば、融通の効かない損な役回り。

そんな自分を可愛らしく思うこともあれば、

もう少し立ち回り方を身につけた方が楽になれるなぁと思ったり。


そう、白黒グレーのことを言われたのは、

学生時代のアルバイト先の敏腕店長だったんです。

その人は、それはそれは仕事ができて、

自分の中では尊敬するビジネスマンの一人でした。


私から見たら、「いやいや、店長かなりグレーないじゃないですか、、」と思ったけど、

そんな店長がその話をしてくれた時は、

少なからず、自分の痛い経験を元に、

本気で教えてくれたことはよく伝わってきていました。


ちなみに、

「お前は男やったらよかったのにな。

ガンガン仕事して、どんどん上がっていけるぞ。」

こうも言ってくれました。


私はこれがすごく嬉しかった。

自分の仕事が評価されていると感じて、

「いえ、私は女性として、仕事、やりますよ💪」

みたいに話したように思います。


とにかく、この店長には、本当に鍛えられました。

見込んでもらっていたのもよく分かっていたし、数十人を束ねるポジションを与えてもらって、

会社と店長の理念を共有してもらい、

私がすべきことも明確で、そこに向かって全体を進めていく役割。


めちゃくちゃ楽しかった。


そんな中で、白黒グレー発言や、

その他のいろんな会話があって、

良い学びになっていたり、

人生哲学を教わることも多かったです。


なんだか、みんなで一丸となって本気でチャレンジしてました。

もっと上に、もっと上にって。


実は後日談があって、店長がわざわざ、

「お前はそのままでいけ!」

と言ってきてくれたんです。

不器用なまま、敵を作りながら人から愛されていけみたいな話でした。


その時は意味こそよく理解できなかったけど、

また嬉しかったことを覚えています。


その不器用さと正義感は、お前の財産だ的なことでした。

不器用や容量の悪さを、こんなに評価してもらえたことがなかったので、

すごく新鮮で、「私のこの特徴は、仕事に役立つんだ!」と思えたことを覚えています。

賢くなるな、そのままでいけ!と。


その後、私も社会人になり、

そのままでいったばかりに痛い目を見たことも何度もあったし、

賢く振る舞っていた時もありました。


でもね、その振る舞いで自分を生きている感じはしなかった。

仕事の充実感も薄かった。


大人にはなれた気がしました。



大人ってなんだろう?

子どものままでいいんじゃないか?


40歳くらいの時に、そんなことをよく思うようになって、

2度目の成人式を超えた辺りから、

「子どもの私だったらどうする?」と、

自分に確認することも増えました。


ふと、店長のことを思い出して、

なんだか当時のエネルギーも思い出して、

一生懸命だったなぁ。

息巻いてたなぁ。

楽しかったなぁ。

って、いい時間を過ごさせてもらってきたこと、

改めて嬉しく思い起こしました。


結局、子どもの頃の私は、

今もさほど変わりはなく、

不器用に生きていることが多いです(笑)