これはカラーの専門家に限ったことではありません。
どの分野の人でも、
職人気質の強い方、
行動範囲と視野が狭い方、
自分が良いと思ったことが一番と思う方、
仕事の経験が少ない方、
考え方が凝り固まってしまう方・・・
などに共通することです。
自分が持っている知識やスキルを、仕事でお客様に提供する際に、
自分が渡したい形にこだわるのも一つの方法ではありますが、
「それは必要!」と思ってもらえる形に変えてご提案することはとっても大切です。
当社を例に取れば、カラーの知識やスキルを正確に提供するのは、
試験対策や、養成講座系などが一番色濃いです。
色彩の知識そのものが必要で、
その知識を身につけることを目的としている人達がお客様だからです。
けれど、販売や接客などの実務で色彩を使いたい方がお客様の場合には、
時に知識の正確さが取り入れづらさにつながったり、
そこまでのことは求めていないということが多々あります。
その場合の目的というのが、【正確な知識を身に付ける】ではなく、
【売上を上げる】や【接客スキルを高める】ことになるからです。
そんな時、知識面だけをお伝えすると、
「分かるけど、ちょっと違うなぁ。」と思わせる可能性が出てきてしまいます。
結果、いくら正しい知識を持っていも、その仕事で成果が出せなかったり・・・
それはすごく残念なことですね。
正確な理論をもっともしっかり伝えていく場(カラースクールなど)と、
そうではない現場などでは、
伝える知識の種類や量、伝え方も調整をします。
お客様それぞれに、必要なカラーの内容は異なります。
ですが、
カラーの仕事をしていく上で、
正確な知識を持っていることは大前提です。
専門職は商品力ってとても大切です。
それがあってこそ、必要な形に自在に調整することができるというものです。